移動スーパーとくし丸、マイヤと提携し花巻市で再開運行

移動スーパーとくし丸、花巻市での運行再開へ

岩手県花巻市の地域住民の買い物に新たな希望が灯ります。オイシックス・ラ・大地株式会社の子会社である株式会社とくし丸が、食品販売の仕組みを強化するため、地域のスーパーマーケット「マイヤ」と提携し、移動販売を再開します。この取り組みは、特に高齢者や買い物に困難を抱える住民にとって貴重な支援となります。2025年1月30日より営業を開始する予定で、この発表には地域住民からの期待が寄せられています。

高齢化社会における買い物の重要性

花巻市は、自然豊かな環境に囲まれた美しい地域ですが、高齢化が進んでおり、32,000人が65歳以上という現実があります。高齢化率が35.4%に達する中、地域の買い物支援は急務となっています。これまで運営されていた移動スーパー「とくし丸」が閉店したことにより多くの住民から継続を望む声が上がり、そのニーズに対応するため、マイヤが乗り出すこととなりました。

新たな提携による再開への期待

この新たな提携により、マイヤは既存の販売ルートを引き継ぎ、実際に2台体制での移動販売を再スタートさせる運びとなります。花巻市役所では、開業日と同日の1月30日に出発式と見守り協定の調印式が行われます。この席には花巻市市長やマイヤの代表者、そして株式会社とくし丸の代表も出席する予定です。新たに導入されるとくし丸による移動販売は、地域全体にとって大きな意味を持つことが予想されており、特に高齢者に喜ばれることでしょう。

地域貢献に向けたパートナーシップ

さらに、マイヤは販売パートナーを広く募集しています。これにより、高齢者が楽しめる買い物体験を提供するだけでなく、地域住民の見守り活動にも一役買います。販売パートナーは新鮮な食材を届けながら、買い物の楽しさを少しでも広げ、密なコミュニケーションを通じて住民の日常生活を支えることを目指します。未経験者でも年収550万円を見込めるこの制度は、社会貢献とビジネスを両立できるという意味において大変意義深いものです。

実際の販売体制について

新たに再開される移動販売の営業日は週5日（月～金）、営業時間は10時から16時までを予定しています。青果、精肉、鮮魚など約400品目、1,200点も取り扱い、地域のニーズに合わせて、様々な商品を届けることが可能です。購入希望者は登録不要で、現金のみの支払いが求められ、商品価格に20円の移動販売手数料が加算されます。このように、気軽に利用できる仕組みが整えられているのも、身近な買い物環境を支える点で大きなメリットです。

住民の声と期待感

花巻市の市長である上田東一氏は、この取り組みへの感謝と期待の意を表明しています。市民の安全で安心な生活を守るために、マイヤととくし丸の協力がどれほど重要であるかが改めて強調されました。地域貢献の意識が高まる中、今回の提携が単なるサービスの再開に留まらず、地域内のつながりやコミュニケーションの促進にも寄与することが期待されます。

今後の展望

マイヤととくし丸は、ウェブサービスを通じた情報提供や、地域住民との情報連携を強化しながら、より良い買い物環境を提供するための活動を進めていく意向を持っています。この提携が、花巻市にさらに多くの笑顔をもたらし、買い物の楽しさを再確認する機会になることを心から願っています。

いよいよ動き出す移動スーパー「とくし丸」。地域の皆様の生活がより豊かになることを期待しつつ、これからの展開に注目が集まります。