アライドアーキテクツとファンケルが手掛ける新たなマーケティング戦略
近年、広告の効果が低下している中、アライドアーキテクツ株式会社が株式会社ファンケルにおける戦略的なUGC(ユーザー生成コンテンツ)とレビューの活用方法を提案しました。この取り組みは、特に新たな顧客獲得の枠組みを模索しているブランドにとって非常に重要な事例となっています。
ファンケルの課題
40年以上にもわたって愛されている無添加化粧品のブランドファンケルは、2023年から急速に悪化するWeb広告の効率に直面していました。コロナ以降、多くの企業がインターネット広告にシフトしたため、ファンケルのメッセージが埋もれてしまう危険性が増しています。また、競争の激化により「無添加」の独自性を消費者に伝える難しさも克服しなければなりませんでした。このような背景から、ファンケルはアライドアーキテクツの提供する「Letro」を導入する判断を下しました。
Letroの導入と戦略
ファンケルの主力商品に対するLetroの導入は、広告の効率を向上させるだけでなく、消費者が理解しやすい「体験価値」の可視化に結びつきました。このプロセスは、以下のステップで構成されています:
- - テーマ設計:毎月1~2回の頻度で、訴求ポイントや季節性を考慮しテーマを定義します。
- - UGCとレビュー収集:実際のユーザーからの声を募集し、新たな利用者のレビューを取り入れます。
- - コンテンツ選定:役立ち情報を精選し、掲載します。
- - 実装と展開:LP(ランディングページ)やアップセルの導線に適切に配置します。
- - 強化施策:季節や商材に応じた訴求ポイントを展開します。
- - 継続施策:会員向けの購入後フォローにもUGCを活用し、再度の購入意欲を高めます。
- - 検証・最適化:各サイクルごとにデータを元に効果を検証し、改善策を講じます。
これらの施策によって、ファンケルはターゲットとなる新たな顧客層の取り込みに成功しています。
効果と成果
Letroを導入した結果、以下のような成果が得られました:
1.
CVRの改善:ユーザーの体験価値を可視化することで、購入検討時の障壁を減少させることに成功し、CVR(コンバージョン率)が向上しました。
2.
継続率の向上:定期的な購入やアップセルでもUGCが好影響を及ぼし、顧客の継続率が上昇しました。
3.
運用の効率化:運用管理をデジタル化することで、更新や検証作業のリードタイムを削減し、テストの回数を増やしました。
4.
ブランド価値の強化:ユーザーの声を新たな資産として活用し、「無添加」という価値を際立たせることができました。
これらの分析はすべて、アライドアーキテクツの戦略的な運用支援によって実現されています。
今後の展開
アライドアーキテクツとファンケルは、この成功事例をもとにより多様な商材へと展開し、企業全体の広告効率をさらに改善していく方針です。顧客のニーズに真摯に向き合い、持続可能な運用を進めることで、さらなるブランド価値向上を図っていくことでしょう。
Letroとは
Letroは、EC及びD2C企業向けに特化したプラットフォームで、UGCの収集から分析、活用まですべてを包括しています。顧客の声を用いて新たな獲得戦略やLTV(顧客生涯価値)の向上を支援します。
アライドアーキテクツの理念
アライドアーキテクツは2005年の設立以来、データとクリエイティブの交差点で企業のマーケティング活動を支援してきました。6000社以上の実績を持ち、独自のSaaS、SNS、AI技術を駆使して、新たな顧客との関係を築くことを目指しています。