SmartHRが新機能「AIアシスタント」を導入
株式会社SmartHR(本社:東京都港区)は、クラウド人事労務ソフト「SmartHR」にて新たに「AIアシスタント」機能を7月下旬より実装した。この機能により、従業員からの人事・労務に関する問い合わせにAIが自動で回答する仕組みを提供し、業務効率化を目指す。
AIアシスタントの概要
企業での日常的な人事・労務の問い合わせは多岐にわたり、就業規則や勤務管理、福利厚生などが含まれる。これらに対して、担当者は毎回同じような質問に、時間や労力をかけて応じる必要があった。オウケイウェイヴ総研の調査によると、従業員は社内業務のために1日平均1.6時間を調べ物に費やしており、これは管理部門の負担を増加させていた。
特に飲食業や製造業においては、PCを持たない従業員が多いため、手軽に社内情報にアクセスできないことが課題とされていた。これに対して「AIアシスタント」は、事前に管理部門がアップロードした資料を基に、リアルタイムで質問への回答を行う。
従業員は「SmartHR」のホーム画面やスマートフォンアプリの検索バーから、必要な情報を簡単に検索できるため、いつでもどこでも必要な情報へアクセス可能になる。これにより、問い合わせの業務負担が軽減され、現場での業務流れをスムーズにすることが期待される。
特徴と利点
新機能のいくつかの注目すべきポイントを挙げたい。
1.
自動回答機能
AIがアップロードされた文書を元に、従業員の問い合わせに対する回答を自動生成する。文書ファイルは、PDFやWord、Excelなど多様な形式に対応しており、管理者が必要な情報を簡単に提供できる。
2.
簡単な操作性
ホーム画面にウィジェットを設置し、すぐに問い合わせができるインターフェースを提供。ログイン後直ちにアクセスできる仕様で、直感的に使用することができる。
3.
利用状況の把握
人事労務担当者は問い合わせのデータを基に、どの質問が多く寄せられているか、またどの情報が不足しているかを分析できる。このフィードバックにより、文書の改訂や説明会の実施が容易になる。
4.
24時間対応可能
深夜や週末など、人事部が閉まっている時間帯でも、従業員はAIを通じてすぐに情報を得ることができる。
実際のユーザーからの評価
多くの企業がこの新機能を実装し、実際の運用の中で非常に高い評価を得ている。例えば、ある企業の人事部長は、「AIアシスタントを導入することで、私たちの役割が大幅に楽になった」とコメントしている。執務時間外でも問い合わせが迅速に処理されるため、業務の効率が飛躍的に向上したという。
今後の展望
SmartHRは今後、Microsoft SharePointやGoogleドライブなど他のサービスとの連携を強化し、外部情報からも回答を得られるようにする計画だ。また、従業員の勤怠データとつなげることで、個々の有給残日数を把握できる機能も実装予定。これにより、従業員一人ひとりに寄り添ったサポートが可能となり、企業全体の生産性向上に寄与することを目指している。
まとめ
SmartHRの「AIアシスタント」機能は、業務の効率化を実現するだけでなく、従業員の情報へのアクセスを向上させる画期的な取り組みである。今後の展開に大いに期待が寄せられている。関連情報については、SmartHRの公式ウェブサイトでの確認が可能です。