初のダブルヘッダー「ジェッダE-Prix」で振り返る2024年フォーミュラEの魅力

ジェッダE-Prixの全貌

ABB FIAフォーミュラE世界選手権が、シーズン11として新たな舞台となる「ジェッダ・コーニッシュ・サーキット」で初のダブルヘッダーを迎えます。このレースは、2024年2月14日（金）と15日（土）に開催され、フォーミュラEファンにとって新たな魅力を加えるものとなるでしょう。

ナイトレースの魅力

今シーズンの主要なハイライトの一つが、夜空の下で繰り広げられるナイトレースです。これまでのディルイーヤとは異なり、新たに採用される1.86マイル（約3.0km）のコースは、多くのモータースポーツイベントでその名を馳せてきました。このサーキットでのレースは、電動車両の迫力ある競い合いをリアルタイムで楽しみに来る観客にとても魅力的です。

新システム「ピットブースト」

さらに今回特筆すべきは、「ピットブースト」という新しい機能です。約7年ぶりに復活するピットストップが義務化され、全ドライバーは30秒間のピットストップを行います。この間、バッテリー残量が10%増加し、レースにおける戦略が大きく変わる因子となります。

このシステムは、既存の「アタックモード」と併用でき、各チームがそれぞれの戦略を駆使してレースを有利に進めることが期待されます。したがって、レースはただのスピードだけでなく、戦術的な駆け引きも楽しめる要素が増えています。

ルーキーフリー走行セッション

新たに導入される「ルーキーフリー走行セッション」も見逃せません。これにより、ジェイミー・チャドウィックやタチアナ・カルデロンなどの新進気鋭のドライバーたちが、自身のパフォーマンスを証明する舞台が提供されます。このセッションで見せる彼らの走りは、今後のレースにおいてどのように影響を与えるのか、非常に楽しみです。

東京E-Prixの最速先行抽選について

さらに、2025年5月には東京で「Tokyo E-Prix」が開催されます。これに向けた最速先行抽選が2025年2月10日から開始されるため、観戦希望の方は早めの応募をお勧めします。国内外問わず、多くのファンが参加できる好機です。

フォーミュラEの未来

ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、単なるレースイベントではなく、持続可能な未来を目指すための挑戦でもあります。電動車両は新たな技術革新が必要であり、このシリーズはその発信源ともなっています。フィールドで競う選手たちだけでなく、観客もその一部として共に成長していく新しい形のモータースポーツの在り方がここに存在します。

フォーミュラEの進化を是非その目で確かめ、心から楽しんでください。今年のジェッダE-Prixは、そのスタートとして期待を高めています。