東京に集結した会議
2018-05-18 20:42:08
世界最大マーケティング会議が東京に集結!最新事例と課題を討論
世界最大マーケティング会議が東京で開催
2023年に東京で開催されたGlobal Marketer Conferenceは、広告業界の最新トレンドや課題が議論される場となりました。この会議は、日本唯一の広告主団体である公益社団法人日本アドバタイザーズ協会(理事長:伊藤雅俊)と、世界最大の広告主団体である世界広告主連盟(WFA, CEO:ステファン・レールケ)の主催により、17年ぶりに日本の地で実施されました。
会議には、世界30カ国から570名以上の参加者が集まり、GoogleやSamsungなどの名だたる企業の最高マーケティング責任者(CMO)が登壇し、最新のマーケティング事例や広告業界に関する課題について報告しました。特に注目されたのは、スマホアプリを使用した観客投票の仕組みで、この試みは参加者の高い関心を呼び、会場内は熱気に包まれました。
オープニングメッセージと業界の課題
オープニングでは、主催者である日本アドバタイザーズ協会の伊藤理事長が挨拶し、近年問題視されているデジタル広告の不透明性について言及しました。彼は、広告業界の公平性と透明性の維持が急務であるとし、今大会での議論の重要性を強調しました。
セッション概要
エージェンシーユニオンの現状
日産自動車のグローバルマーケティング担当、ルー・ドゥ・ブリース氏は、広告主と広告会社の関係について講演しました。日産では、契約している代理店の社員数が、自社のマーケティング部門の社員数を上回っているとの例を挙げ、この関係を強化することが企業価値の向上につながると述べました。
クリエイティビティの重要性
ベストセラー作家であるクリス・バレス・ブラウン氏は、マーケターがクリエイティブであるためには、論理よりも感覚を重視すべきだと語りました。彼は観客に対して紙飛行機を飛ばさせ、その体験を通じて感覚に耳を傾ける重要性を体験的に伝えました。
グローバルとローカルのクリエイティブ
会議の中で行われたディベートでは、グローバルで制作された広告がローカル市場に適用できない理由について議論されました。参加者は、現地文化を理解するためのアプローチや、普遍的な価値観に基づく広告製作の可能性について意見を交換し、白熱した議論が展開されました。
テクノロジー企業の挑戦
サムスンのイ・ヨンヒ氏は、カスタマーファーストの重要性について語り、新商品開発にあたり消費者との交流を重視している実情を紹介しました。テクノロジーを人間味のあるものにすることで、消費者の心を掴むことができると強調しました。
クロージングメッセージ
最後に、WFAのデイビッド・ウェルドン氏は広告を取り囲むデジタルの不透明性について再度問題提起し、それに対する取り組みを強化する必要性を訴えました。WFAはデジタル広告のガイドラインを作成し、業界の責任を果たすための環境整備を進めていくことを約束しました。
このGlobal Marketer Conferenceは、広告業界の最新の動向を知る貴重な機会となり、参加者にとって実り多いイベントとなりました。今後もこのようなオープンな議論の場が必要です。
会社情報
- 会社名
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公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会
- 住所
- 東京都中央区銀座3-10-7ヒューリック銀座3丁目ビル8F
- 電話番号
-
03-3544-6580