築野グループ株式会社が農芸化学会で新たな成果を発表
2025年3月4日から8日まで、札幌コンベンションセンターにて開催される「農芸化学会2025年度大会」において、築野グループ株式会社が最新の研究成果を発表します。本シンポジウムは、創立100周年を迎えた農芸化学会のもと、全国から5500人以上の参加者が集まる大規模なイベントです。
米ぬか由来成分の注目
今回、築野グループは自社が開発した米ぬか由来の水溶性抽出物「RICEO-EX」に関する研究を発表します。この成分には血糖値の上昇を抑える効果があるとされ、in vitro試験やヒト試験の結果をもとにその有効性が報告される予定です。
食の多様化が進む現代、特定の栄養素の過剰摂取や不足は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、疾病予防や健康促進を追求した健康食品の需要が高まっています。RICEO-EXは、米ぬかに含まれる栄養成分が豊富で、生活習慣病予防への期待が寄せられています。
血糖値上昇抑制のメカニズム
本大会で発表されるポスター演題番号4D015では、RICEO-EXが血糖値上昇を抑えるメカニズムについて詳細が述べられます。この研究では、糖分解酵素の活性を阻害する試験を通じてRICEO-EXの効果を実証し、経口糖負荷試験を実施することでその有効性を確認しました。
また、RICEO-EX中のどの成分が効果をもたらすのかを特定するため、成分分画も行いました。試験からは、大きな分子が血糖値上昇抑制に寄与していることが示唆されています。RICEO-EXは、血糖値管理に寄与する有望な食品素材として、さらなる研究が期待されています。
築野グループについて
築野グループ株式会社は、昭和22年に設立され、以来「米ぬか」の高度有効利用を目指してきました。主な事業として、こめ油の製造、ファインケミカル、オレオケミカルの3つがあり、それぞれ食品、化学、医療、化粧品など多岐にわたる分野で活躍しています。さらに、廃食用油のリサイクルにも取り組むなど、持続可能な資源利用に努めている企業です。
今後も築野グループは、健康で持続可能なライフスタイルの実現を目指し、国内資源を活用した新たな取り組みを進めていくことでしょう。出展される研究成果に注目が集まります。
参考情報
いよいよ開催が迫る農芸化学会2025年度大会。築野グループの発表がどのように評価されるのか、非常に楽しみです。