SREホールディングスの新サービス「SRE AI賃料査定 CLOUD」を発表
2023年、SREホールディングス株式会社(以下、SREHD)は、東京都港区に本社を置く企業で、新たなサービス「SRE AI賃料査定 CLOUD」を市場に投入しました。
この新サービスは、SaaS型業務支援クラウドサービス「SRE CLOUD」の一環であり、賃貸管理業界における業務効率化を促進するためのものです。SREHDは、賃貸管理会社からの要望を背景に、不動産市場の厳しい査定業務を効率的にサポートすべく、この革新的なソリューションを開発しました。
開発の背景
賃貸管理企業は、オーナーに適正な賃料を提示するために、多くの賃料査定を行わなければなりません。しかし、通常の業務の中にはリーシング、リフォーム、メンテナンス、退去精算など様々な作業が含まれ、査定業務に割ける時間は確保しにくいのが現状です。一部の企業では、査定業務に60分から120分を要していますが、これが業務全体の効率を妨げる要因になっていました。
SREHDは、この状況を改善するために、自社の賃貸管理ノウハウを基にAI技術を活用し、効率良く賃料査定を行えるクラウドサービスの開発に取り組みました。
サービスの特徴
「SRE AI賃料査定 CLOUD」は、賃貸物件のオーナー向けに特化した賃料査定書を作成できる機能を持っています。このサービスは、分譲マンションやアパートに対応し、AIを駆使して迅速かつ正確に査定業務を行います。
主な特徴としては、複数のデータを反映した最大30ページ以上の査定書を短時間で生成できる点です。また、新開発のAI賃料推定エンジンが賃料の相場や設備状況を分析し、適切な賃料を瞬時に見積もることが可能です。さらに、担当者の意向を反映して賃料を調整できる柔軟性も備えており、説得力のある査定書が作成できます。
このサービスは、査定書の作成だけでなく、設備追加提案や募集条件の設定も行える機能も兼ね備えています。これにより、賃貸管理業務全般のサポートが実現し、特に賃貸管理会社にとって利便性が高いサービスとなっています。
提供エリアと今後の展望
このサービスは日本全国で提供される予定です。今後、SREHDは「SRE AI査定 CLOUD」との連携を通じて、賃料に基づく収益物件の売却価格査定を可能にするなど、さらなるサービス間の相互接続を図る計画です。
また、不動産業界の課題解決を目指し新しいサービスの開発を進めることで、売買仲介業や管理業だけでなく、賃貸仲介業や開発業にも対応し、業界全体へのソリューション提供を目指しています。
まとめ
SREホールディングスは、技術と業務知識の融合により、不動産業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる新たなサービス「SRE AI賃料査定 CLOUD」を活用し、業界の効率化に貢献することを目指しています。さらに、これにより得られるデータやノウハウを活かして、より包括的なサービスを展開していく計画です。