高耐久フィルム誕生
2024-10-22 19:04:47

高濃度アルコールに耐える新しいフィルム開発の重要性とは

日本の印刷技術において、多機能化が進む中、共同印刷株式会社が発表した新しいアルミ積層構成フィルムは、特に高濃度のアルコールやアルカリ性の液体に対し、優れた耐性を持つことで注目を集めています。このフィルムは、従来の製品でしばしば見られたデラミネーションの問題を克服しており、新たな包装技術の可能性を広げています。
この新素材は、特に消毒液や洗剤、毛染め液などのパウチ包装において、安全性と利便性を高めることが期待されています。従来の技術では、高濃度アルコールやアルカリ性の内容物を封入すると、材料の劣化や層間剥離が発生するため、パウチ包装が適さないとされていました。この課題を共同印刷は独自の技術によって解決し、80%以上の高濃度アルコールへの耐性を持つフィルムを実現しました。
また、このフィルムは形状の自由度が高く、さまざまなユーザーのニーズに応じたカスタマイズが可能です。たとえば、洗剤のボトル詰め替え用、あるいは使い捨ての清掃シートの個装など、日常生活での多様な用途に対応することができます。プラスチックの使用が少ないため、環境負荷を軽減しつつ、用途に応じた効率的な包装を実現することができるのです。
今後、共同印刷はこの新製品を日用品や衛生薬品、ヘアケア製品を扱う企業に向けて積極的に販売していく予定です。これは、持続可能な社会の実現に向けた一環として、プラスチック使用量の削減と生活の利便性向上を両立させることを目的としています。
さらに、本製品については現在特許出願中とのことで、その技術の独自性が期待されます。市場における競争力を強化し、それによって消費者にとっても選択肢の幅が広がることが期待されます。
この高耐久性フィルムの展開が進めば、業界全体において新たな標準となる可能性があります。特に、近年の環境意識の高まりと相まって、プラスチック削減が求められる中で、持続可能な包装材料の開発は非常に重要なテーマとなっています。共同印刷の新技術は、その一歩を踏み出したものであり、今後の展開に目が離せません。


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会社情報

会社名
共同印刷株式会社
住所
東京都文京区小石川4-14-12
電話番号

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