PRAヘルスサイエンスが日本市場で医薬品開発サービスを拡充する理由とは

PRAヘルスサイエンス、自社の成長を日本で加速

PRAヘルスサイエンス株式会社は、日本の製薬業界における臨床開発サービスの提供を拡大しています。2016年から武田薬品との戦略的パートナーシップを結び、2017年には合弁会社である「武田PRA開発センター株式会社」を設立しました。このおかげで、臨床開発の効率化が図られ、日本市場においても大きな成果を上げるよう努めてきました。2023年6月、PRAはこの合弁会社の全株式を取得し、「PRAヘルスサイエンス株式会社」の傘下に統合しました。

これにより、PRAはより一層多様なサービスを製薬会社やバイオテック企業、アカデミアに提供することが可能になります。特に、臨床試験に関する豊富な専門知識とこれまでの経験を活かし、日本において真の戦略的パートナーとなることを目指しています。

専門知識を活かした包括的なサービス

PRAは2000年以降、85以上の医薬品承認を行い、3,800以上の臨床試験を実施してきました。これらの豊富な経験を踏まえて、すべてのフェーズにおけるエンド・ツー・エンドの臨床開発サービスを提供する体制を整えています。日本においても、モニタリング機能、薬事、メディカルライティング、データマネジメント、ファーマコビジランスなど、臨床試験に必要な機能を包括的にサポートしています。

さらに、PRAは技術革新にも力を入れており、特に患者の負担を軽減するためのアプリや新技術を開発しています。これにより、クライエントの臨床開発業務をサポートし、より迅速に新薬を患者に届けることを目指しています。

オフィス移転と人材増強

日本国内での事業拡大を視野に入れ、大阪と東京のオフィスを移転しました。武田薬品から移籍した専門スタッフに加え、有機的成長に基づき、従業員数は450人に達しています。今後はさらなる増員を予定しており、より一層のサービス提供体制の強化を図ります。

PRAヘルスサイエンス株式会社の代表取締役社長、小川淳氏は、「臨床試験における技術の進化を活用し、クライエントのニーズに応じたサポートを行っていきたい」との抱負を述べています。