「工務店アフター課題解決セミナー」開催レポート
2023年10月9日、一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)は「工務店アフター課題解決セミナー」をリアルとオンラインで開催し、63名の参加者が集まりました。このイベントは、工務店同士が学び合い、業界の課題を解決するための重要な機会として注目されています。
JGBAは、2021年の設立以来、様々な形式で勉強会を実施してきました。その中でも“実践的にともに学び、成長する場”を提供することに努めており、今回も協賛企業や関連企業からの強力なサポートを受けて成功を収めました。
セミナーには、株式会社創建の吉村卓也代表取締役社長、青木工務店の和田信雄代表取締役、一般社団法人住宅支援機構の堰口新一代表理事、株式会社サニープラスの浅野義章専務取締役といった、業界で活躍する専門家たちが講師として登壇しました。彼らは、各社の強みやアフターメンテナンスの現状、業界の課題などを掘り下げるトークセッションを展開しました。具体的な失敗談や、クレームへの対応方法については、非常にリアルで実践的な内容が盛り込まれ、多くの参加者が頷く場面が見受けられました。
講師たちは、アフターメンテナンスにおける人材育成の重要性や、内製化・外注化それぞれのメリット・デメリットについても言及し、今後のアフター事業の在り方に関する洞察を提供しました。参加者からは、「点検に関する理解が深まった」という感想や、「強い企業の仕組みについて知ることができた」といった声が多数寄せられました。これにより、セミナーが参加者にとって価値あるものであったことが証明されました。
それぞれの企業には独特の取り組みがあり、例えば株式会社創建は、1983年から戸建て住宅の販売を行っており、アフターメンテナンスに特に力を入れています。創業以来、同社は年間300棟の戸建て分譲住宅を供給し、維持管理サービスを設立したり、最新の塗装サービスを開始したりするなど、常に進化を続けています。
一方、日本ビルダー支援機構では、地域に根ざした工務店の仕事をサポートするために、新築住宅の引き渡し後のメンテナンスに特化したソリューションを提供しており、各種勉強会も開催しています。また、一般社団法人住宅支援機構もアフターフォローを通じて地域の工務店を支える多様なサービスを展開しています。
最後のトーク者である株式会社サニープラスは、「感動の共有で人々を幸せに」という理念のもと、リフォームや住宅設備全般のメンテナンスを行い、来秋には上場を目指しています。彼らの取り組みや志は、他の企業にとっても刺激となるものでした。
今後、JGBAではさらに多くの勉強会が開催予定です。特に注目されるNextイベントは、11月11日に開催される「リフォーム実践会」で、業界のトップランナーの具体的な成功事例を知る機会になります。JGBAは、今後も地域の工務店やビルダーの成長を支援し続けることで、住宅業界全体の発展に貢献していきます。