国産VDRに生成AIを搭載
概要
リーガルテック株式会社は、東京都港区に本社を置き、士業主導のFA型M&Aを支援する国産開発のバーチャルデータルーム(VDR)に生成AIを搭載した「次世代M&A基盤」を公式に発表しました。この取り組みは、日本のM&A市場がアナログからデジタルに転換しつつある中で、特に進化を求められている部分に対応したものです。
日本のM&A市場の背景と変化
これまでの日本のM&A市場は、仲介業者の影響が強く、情報管理も紙や電子メールに依存してきました。しかし、近年では中小企業庁が「中小M&Aガイドライン」を発表し、手数料や契約条件の透明性向上が求められるようになりました。このような新しい動きの中で、士業によるFA方式のM&Aが普及しつつあります。
士業による助言の重要性が高まる中、契約書や財務資料、知財情報を効率的に管理するデジタル基盤が不可欠です。リーガルテックVDRは、そのようなニーズに応える次世代のプラットフォームとして位置づけられています。
リーガルテックVDRの特徴
リーガルテックVDRは、以下のような特長を持っています。
- - 国内サーバー運用:データの主権を確保し、日本国内でのデータ管理の安心感を提供。
- - 士業基準のセキュリティ設計:閲覧ログの追跡や権限管理、改ざん防止機能を備えており、セキュリティを重視した設計。
- - 生成AIによる自動処理機能:契約書や特許、財務文書の要約、比較、タグ付けを自動で行うことにより業務効率を向上。
- - AIによる検索性向上:M&Aに必要なドキュメントを簡単に検索できる機能を持ち、専門知識の継承を助けます。
これらの機能により、リーガルテックVDRは士業による公開性と法的精緻性の両立を実現します。
今後の展開とビジョン
リーガルテックVDRは、月額5万円から無制限のユーザー数で導入が可能です。2025年10月からは、M&Aに関する士業向けの定期セミナーも開催予定で、弁護士や会計士、知財専門家との連携モデルを実証していく予定です。
また、生成AIを活用したデューデリジェンス支援機能や外部APIとの連携強化を進めており、M&A業務の新しい標準基盤の確立を目指しています。
会社概要
リーガルテック株式会社は2021年に設立され、資本金は3億8,000万円です。代表取締役社長は佐々木隆仁氏。事業内容には「MyTokkyo.Ai」や「AI IPGenius」などの開発・提供が含まれています。公式ウェブサイトは
こちらからアクセス可能です。
参考リンク