JmeesのAI技術、世界的医療カンファレンスで輝く!
千葉県柏市に本社を置く株式会社Jmeesが、医用画像処理およびコンピュータ支援外科分野の権威あるカンファレンス、MICCAI(Medical Image Computing and Computer Assisted Intervention)で、特筆すべき成果を収めました。2024年10月、モロッコのマラケシュで開催された国際カンファレンスでは、Jmeesは画像認識コンペティション「MICCAI Challenge」に参加し、全8つのタスクで3位以内に入賞。中でも、内視鏡映像に特化したEndoscopic Vision Challenge(EndoVis Challenge)において、セグメンテーションタスクで2つの1位を獲得しました。
Jmeesの挑戦と成果
Jmeesのエンジニアチームは、内視鏡手術やロボット手術中の腹腔内映像をAIで自動認識する技術の開発に従事しており、特に手術中に危険な臓器の領域を正確に認識するセグメンテーション技術の向上を目指しています。2022年からMICCAI Challengeに参加しており、2024年には最多の8つのタスクで挑戦しすべてで好成績を残しました。これまでの採点結果に目を向けると、2023年には2位を2回、2024年には1位を2回獲得し、Jmeesの技術が着実に進化していることを証明しています。特に、Jmeesが1位を獲得したセグメンテーションタスク「PhaKIR」には66チーム、「SegCol」には24チームが参加しましたが、その中での成果はチームの技術力の高さを物語っています。
MICCAI Challengeとは
MICCAIは、医用画像処理とコンピュータ支援外科に関する国際コンファレンスで、毎年世界中の多くの研究機関が集まり、最新の技術革新と研究成果を発表します。コンペティションは数ヶ月前から募集され、参加チームは自らの手法や結果を提出し、その順位が会期中に発表されます。特に、内視鏡映像を対象としたEndoscopic Vision Challengeでは、参加者同士の技術革新が求められます。
Jmeesチームの声
Jmeesのエンジニアたちからは、今回の成功に対する喜びのコメントが寄せられました。インターンの菊地氏は、「SegColのセグメンテーションで100回以上の実験を行い、優勝できたことが嬉しい」と述べています。シニアAIエンジニアの香野氏は、「データ分布の課題を事前学習の工夫で克服し、1位を獲得しました」と手応えを語り、CEOの松崎氏は「Jmeesの技術が世界に通用する証明となり、今後もこの成果を実製品へと生かしていく」と意気込みを見せました。
Jmeesについて
株式会社Jmeesは、国立がん研究センター東病院で設立されたベンチャー企業であり、AI手術支援システム「SurVis」シリーズを開発している。2024年8月には「内視鏡手術支援プログラムSurVis-Hys」が薬事承認を取得し、手術中の安全性向上に寄与することが期待されています。今後も、Jmeesは革新的な技術を駆使して、医療分野の常識を変える挑戦を続けていくでしょう。