クラウド診断を活かした運用支援の重要性
企業や組織におけるクラウドサービスの普及が進む中、クラウド設定や権限管理の不備によるセキュリティリスクが増加しています。特に、主要クラウドサービスである「AWS」「Microsoft Azure」「GCP」「Microsoft 365」「Box」の設定が複雑化しているため、ミスが起こる可能性は高まる一方であり、その結果、情報漏えいやデータセキュリティの問題が発生しています。参考までに、米国の調査機関ガートナーの報告によると、2025年までにクラウド環境におけるセキュリティ事故の93%が顧客側の過失によるものと予測されています。
このような状況を受けて、多くの企業が「クラウド診断サービス」を利用し、システム構成や権限、ログ設定などのチェックを行っていますが、単発での利用に止まっているケースが多く、継続的な運用支援が施されていないのが現状です。
診断サービスの課題と継続的な運用支援
多くの診断サービスが年に一度の点検に依存しており、日々の変化に対する柔軟な対応ができていないため、顧客からの要求に応えるのは困難です。また、診断後の報告書だけではなく、脆弱性対策や運用支援の提供が求められるケースも増加しています。SaaS型の自動診断ツールの台頭により、差別化が難しくなっていることも、さらなる事業成長の妨げとなっています。
ITサービス事業者は、単発型から継続的支援型へのサービスモデルの進化を志向し、クラウド診断後にリスクの可視化や運用の監視といった新たな支援を付加して、収益を安定させる方向へとシフトしています。
運用の正しさを保証するために
クラウド設定診断サービスはリスクを把握する有効な手段ですが、診断結果があくまでスポット対応であるため、その後の運用保証には限界があります。事例として、診断を受けた担当者とは異なる人物が設定変更を行ってしまうことがあります。これは、健康診断を受けた後に望ましくない生活習慣を続けることに似ています。
本セミナーでは「クラウド診断サービスの事業者」と「既存サービスにさらなる価値を提供したい事業者」に向けた内容が取り上げられます。具体的には、運用中に生じるリスクを可視化できる「LogStare」を提案し、運用リスクの監視及び改善支援の重要性について触れます。また、診断における盲点や日々の運用を可視化することにより、効果的なセキュリティ対策を講じる方法についても説明します。
この機会を通じて、「診断サービスを受けたものの、他に対策を取る時間がない」と感じている方にも有意義な対策をご紹介できることを期待しています。参加希望の方はぜひお申し込みください。
セミナーの詳細
本セミナーは2025年6月27日に開催されたもののおさらいと、新たな知見を提供する場として位置づけています。参加申し込みの詳細は、マジセミの公式サイトをご覧ください。
私たちマジセミは、今後も受講者の役に立つ情報を提供し続けるウェビナーを開催していく予定です。また過去のセミナー資料や今後の募集情報については、公式サイトでご確認いただけます。
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