TypeSquareが2024年度新書体を追加
2024年10月15日、Webフォントサービス「TypeSquare」に新たに160書体が登場します。この新たな書体は、デザインやプロジェクトにおける可能性を広げ、さまざまなクリエイティブニーズに応えるものとなっています。
新書体の特徴
新書体では、特に和文デザインに特化した書体が豊富で、サイケデリックなアートや音楽からインスパイアを受けた「虹蛸天国」と呼ばれる書体が登場します。この書体は、極太のラインで存在感を放ち、独特の雰囲気を醸し出します。さらに「はるかぜ」という書体は、丸い輪のような装飾が特徴で、楽しい印象を与えます。また、江戸文字にインスパイアされた「てやんでぇ」なども新たにリリースされ、伝統的な美しさとモダンな感覚を兼ね備えたデザイン書体が揃っています。
日本の伝統的な筆文字を現代風にアレンジした「花氷」も大きな注目を集めています。このような華やかな筆文字書体は、広告やイベントのプロモーションに適しています。
明朝体や欧文書体も充実
新書体の追加の中で、明朝体にも多くの新しい選択肢が加わります。2023年に登場した「欅見出明朝」は、見出しに最適なデザインで、そのスタイリッシュな印象は多くの場面で活用できるでしょう。また、「秀英にじみ」シリーズからも新たに「秀英にじみ初号明朝」が追加され、デザインに彩りを加えます。
さらに、ユニークな展開が特徴の「Heavy」シリーズも揃っており、多様なウエイトから自分の好みの書体を選ぶ楽しさが増します。これにより、手足のように自在に使えるフォントが手に入ります。
グローバル対応の多言語フォントも充実
グローバルな情報発信を行う上で欠かせない多言語フォントも様々な新しい書体が用意されています。オールドスタイルのゴシック体「A1ゴシック」は、簡体字や繁体字をサポートするように改変され、国際的なプロジェクトに最適です。また、欧文スーパーファミリー「Role」は、インドや東南アジアの主要な言語もカバーし、さらに広い地域での使用が可能になりました。
ヒラギノフォントと写研フォントの新オプション
著名なヒラギノフォントにも、新たに「こぶりなゴシック」の最細ウエイトであるW0が追加され、華やかで繊細な印象を与えます。このほか、株式会社写研の代表的な書体がOpenTypeフォントとしても改刻され、「石井明朝」や「石井ゴシック」といった作品が新たに提供されます。
提供日と対象製品
2024年10月15日より、これらの新書体がTypeSquareにて提供開始となります。デザインの幅を広げたいと考えるクリエイターたちにとって、今回のリリースは大いに期待される内容です。詳細な情報については、TypeSquareの公式サイトをチェックしてください。
新たなフォントは、私たちのクリエイティブな活動に新しい息吹を与えてくれることでしょう。ぜひ、期待をもって待ちましょう!