ローデ・シュワルツが誇る新たなドローン対処システム『THORIS』
2026年6月15日、パリで開催される世界最大の陸上防衛・安全保障展示会「Eurosatory」において、ローデ・シュワルツは全く新しい自律的なドローン対処(C-UAS)ソリューション「THORIS」を発表しました。この革新的なシステムは、ドイツ国内で設計・開発され、ドローン脅威に対抗するためのユニークなアプローチを提供します。
THORISの特徴
THORISは、無線周波数(RF)、レーダー、電子光学/赤外線(EO/IR)センサーを統合したモジュール式アーキテクチャを搭載しています。この設計により、リアルタイムにドローンを探知・追尾し、その識別を行うことが可能です。特筆すべきは、THORISが特定の迎撃手段に依存しないため、移動式および固定式のプラットフォームに柔軟に統合できる点です。
マーケティング部副社長であるMarkus Eiber氏は、「今日の多様化するドローンの脅威に対抗するためには、この階層型の非依存アーキテクチャが不可欠です」と述べています。
技術的優位性
THORISは、RF探知、レーダー監視、EO/IRイメージングを接続し、単一の状況図をリアルタイムで描出する階層型アーキテクチャを採用しています。例えば、RFアンテナは無線操縦ドローンを素早く識別し、レーダーは微弱な無線信号の状況でも的確に距離、速度、方向を把握します。EO/IRカメラは高精度な映像を提供し、正確な追尾を実現します。
これらのデータストリームは、完全に統合された指揮統制環境下で処理され、高解像度の状況把握を可能にします。この統合された情報は、RFジャミングや電子攻撃などの迎撃手段を引き継ぐことができます。また、万が一それらの手段が適用できない場合には、近日発表された「THORISレーザー戦闘システム(LCS)」にも連携することが可能です。このLCSは、高エネルギーレーザーを搭載しており、近距離の脅威にも対応します。
プラットフォームに左右されないデザイン
THORISは、プラットフォームに依存しない設計がなされています。顧客は、小型の車両搭載パッケージから大規模な固定システムに至るまで、任務の要件に応じてシステムを容易に調整可能です。さらに、汎用インターフェースによって、RFジャミングや電子攻撃などの様々な無力化技術にシームレスに統合可能です。
THORISは、選択した手段に関しても、最終的な意思決定に人間が関与するプロセスを維持します。これにより、国内および国際的な交戦規定への準拠が確保され、安全性が保たれます。
企業の背景
ローデ・シュワルツ社は、1933年にドイツ・ミュンヘンで設立され、テクノロジー分野での革新を追求してきました。特に電子計測やネットワークシステムの開発において、その専門知識は高く評価されています。ローデ・シュワルツ・ジャパンは2003年に設立され、日本における多様な製品とサービスの提供を行っています。
このように、THORISは現代の多様なドローン脅威に対処するための重要な一歩となるでしょう。これからの安全な環境を築くため、THORISのような革新的なソリューションがますます必要とされる時代が来ています。