子どもが自ら学ぶ力を育むためのコミュニケーション術とは
3月12日に発売される庄子寛之氏の新著『自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解』は、親が子どもに対してどのように声をかければ自ら学ぶ姿勢を育むことができるかを解説しています。教育界での豊富な経験を持つ庄子氏が、心理学的知見を交えながら、実践的なアプローチで語りかける力の重要性を伝えています。
1. 声かけの力とその影響
子どもの成長において、親からの声かけがどれほどの影響を与えるかは計り知れません。庄子氏は、「教えすぎず」「比べすぎず」「見守る」という基本の姿勢を大切にした上で、意識的に声をかけることで、子どもは自ら成長していくと説明しています。たとえば、子どもが学校で良い成績を収めた時、単に褒めて報酬を与えるのではなく、その努力の過程や工夫を問いかけることが重要です。
2. 声かけの具体例
本書には、具体的な声かけの例が多数紹介されています。以下にその一部をご紹介します。
「100点とれてよかったね!ご褒美に何でも買ってあげるよ」という声かけは、子どもの内発的動機を削減する可能性があります。代わりに「100点を取るためにどんな工夫をしたの?」と聞くことで、努力の過程を評価することができます。
「クラスで一番はすごいね!お母さん、うれしいな」と叱らずに、「一生懸命努力しているし、よく頑張っているね」と言うことで、自己肯定感を育てることができます。
3. 自己決定感の促進
さらに、庄子氏は「大人の価値観で続けることを評価しない」ことの重要性を強調します。例えば、「せっかく習い始めたのだから、続けなさい」と言うのではなく、「やりたい習い事があるなら、今の習い事をやめて、とりあえずやってみたら?」と提案することで、子どもが自分自身で選択をする機会を与えることができるのです。
4. 新たな出会いの機会を作る
庄子氏はまた、子どもが学校以外のコミュニティに参加し、自分を高めたいと思う存在と出会うことの重要性についても触れています。「いつも遊んでいる友達を大切にしたら?」ではなく、「新しい友達もできるように、積極的に話しかけてみよう!」と励ますことで、子どもは成長の幅を広げることができます。
5. 親自身の成長と楽しさ
本書は、親が自らも子育てを楽しみながら成長できるヒントが数多く詰まっています。是非、庄子寛之氏の知恵を借りて、子どもが自ら進んで学ぶ力を育み、親子の信頼関係を深めていくきっかけを得てみてはいかがでしょうか。実際に声かけを変えることで、親子のコミュニケーションがより良いものへと変わっていくでしょう。
この新刊『自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解』は、子育てをしているすべての親にとって有益な一冊となること間違いなしです。