桜庭和志の息子・大世の挑戦
格闘技界のレジェンド桜庭和志選手の長男・大世選手が、12月31日の『RIZIN DECADE』で総合格闘技デビューを予定しています。大世選手は、これまで不動産業で働いていたが、父の影響を受けて再び格闘技の道を選ぶことになりました。
大世選手の選択と覚悟
大世選手は、小学校時代から柔道を学び、名門の東海大学を卒業後、一般企業に就職し不動産の営業職に従事していました。しかし、父の道を歩まなかった理由を語る中で、彼自身の思考が明らかになりました。
「今の段階で強くない自分が、社会人として成功を収めることが難しいと感じて、まずは仕事でしっかりと成果を出そうと思ったんです。」と大世選手は語ります。しかし、時が経つにつれ、格闘技への思いが再燃し、同い年の格闘家・那須川天心選手の活躍に影響を受けることとなります。
「明確に自分との違いを感じました。同い年なのに、あんなに違うとは。だからこそ、負けてはいられないと思いました。」と、その思いを語ります。
父・和志のサポートと葛藤
一方で、和志選手は息子に対して「お前が本当にやりたいならやればいいが、仕事を辞めることは考えた方がいい」と伝えていたそうです。その発言には、親としての葛藤や心配が反映されていることが伺えます。
「そして、今は心から大世をサポートしている。技術的な部分はまだ未熟でも、若い彼はすぐに成長する」と期待を寄せる和志選手。その思いは、デビュー戦に向けた強いサポートの証です。
格闘家としての思いと夢
大世選手は「格闘家としても父を超えたい」としみじみと話します。「戦績があっても、彼は世界一の格闘家。面白い試合をしていて、選手として尊敬しています。ただ、いつの日か彼を超えたいです。」とのことで、父に対する深いリスペクトが伝わります。
デビュー戦の意気込み
『RIZIN DECADE』でのデビュー戦では、ベテランの矢地祐介選手と対戦予定の大世選手。自身の心意気を「見て欲しい。心躍るような試合をいっぱいして、スーパースターになるのが目標です。」と語ります。
和志選手は試合が行われる日はセコンドに立つ予定で、「勝ちたい気持ちはあるが、正直厳しい部分もある」とのこと。でも、彼は自分自身をしっかり見せることが大事だと話しています。
大世選手の未来
大世選手のデビュー戦は、ABEMA PPVで生中継予定です。新しい挑戦を始める若者にとって、この瞬間は人生の一大イベントとなります。これからの彼の成長が非常に楽しみです。父から受け継いだ精神を持ちながら、自身の道を歩んでいく姿を応援したいものです。