企業の内側からイノベーションを促進する「ビジコンAWARDS 2025」
2025年のビジコンAWARDSが、企業内ビジネスを支える運営事務局の努力に焦点を当て、厳正な審査を経て最優秀賞を決定しました。最優秀賞に輝いたのは、株式会社リコーが展開する「TRIBUS(トライバス)」でした。このプログラムは、日本初の社内起業家の発掘と育成を目的としたアクセラレータープログラムとして知られています。
ビジコンAWARDSの目的と意義
このアワードは、運営事務局の取り組みを評価し、企業がビジコンを通じて変革に挑戦しやすくすることを狙いとしているのです。新規事業を生み出すことは大企業にとって容易ではありませんが、ビジコンを通じた障害の除去と共に、運営チームの存在がその成功に寄与しています。
エントリー企業とその内容
エントリー企業は21社に上り、その中から書類選考を通過した事務局担当者たちが最終審査会に臨みました。最終選考には以下の企業が名を連ねました:
- - 株式会社NHKエンタープライズ「未来投資会議」
- - 積水化学工業株式会社「C.O.B.U.アクセラレーター」
- - TIS株式会社「Be a Mover」
- - 東日本旅客鉄道株式会社「ON1000(オンセン)」
TRIBUS(トライバス)とは何か
「TRIBUS」は2019年にスタートしたプログラムで、事業と人々を育む挑戦の場として機能します。このプログラムでは社内・社外の挑戦者を支え、その想いを社会に実装するために様々な支援を行っています。起業家育成やベンチャー・スタートアップの支援が統合されている点が大きな特徴です。詳細は
こちらで確認できます。
審査員のコメント
審査員の一人である早稲田大学ビジネススクールの入山教授は、各社のプレゼンテーションが印象的であり、各ビジコンのノウハウが共有されにくい現状を指摘しました。共同での知見の共有を通じて、日本の企業がさらなる変革に向けて活動できるよう願っています。
虎ノ門ヒルズの渡瀬氏も、大企業の新規事業創出における障害を指摘し、ビジコンがその克服に寄与していることを評価しました。
今後の展開
ビジコンAWARDSは今後も継続開催され、事務局同士のネットワークを広げることを目指します。また、2025年秋にはアワードレポートを発行し、実践的な知識や特筆すべき取り組みをまとめた資料を提供する計画が進んでいます。これにより、企業の現場における学びや知見の共有を調査し、ビジコンの普及に努めることが期待されます。
イベント概要
- - 名称: ビジコンAWARDS2025
- - 開催日: 2025年6月9日(月)
- - 会場: 虎ノ門ヒルズステーションアトリウム
- - 主催: 株式会社フィラメント
- - 協力: NIKKEI THE PITCH、森ビル株式会社
- - 詳細URL: こちら
企業のイノベーションが加速する時代、その裏方で支える事務局の努力を一層尊重していきたいものです。