電動モビリティの未来を切り開くための新たな一歩
株式会社東陽テクニカは、東京都新宿区に本社を置くEC SENSING株式会社から「蓄電池の劣化診断・寿命予測に関する資産」を取得しました。この新たな技術を活用し、電動モビリティにおける二次電池の診断ソリューションの開発に力を入れることで、電動車両の革新を促進していく方針です。
資源循環を実現するために
現在、電動モビリティの普及が進む中で、車載の二次電池の需要が急増しています。そのため、電池のリユースやリサイクルの重要性が高まっており、官民一体となった技術開発やサプライチェーンの整備が求められています。特に、文明の発展とともに再利用や環境保護の必要性が増していることから、電池技術の革新は避けて通れないテーマとなっています。
EC SENSING社が独自に開発した「矩形波インピーダンス法」は、電池劣化の均等評価において高い性能を発揮します。この方法を使用することで、電池の現状を正確に把握できるだけでなく、寿命の予測や突発的な不良品の発見も可能となります。このノウハウは、時間短縮とコスト削減を見込んだ効率的な診断を実現します。
事業展開のビジョン
今後、東陽テクニカではこの技術を基盤にして、二次電池の劣化診断を行うソリューションを開発する予定です。2026年には、パック電池に特化した診断ソリューションのビジネス展開を目指しています。また、AIを活用した診断アルゴリズムの構築を進め、クラウドサービスとしてのデータベース統合ソリューションの提供を予定しています。データを活用し、より効果的な診断サービスを提供することが狙いです。
電動車両における新たな経済圏の形成
この技術の取得により、東陽テクニカは自社開発を促進し、リユース・リサイクル市場において競争力を高めることが期待されます。特に、中古市場や電動モビリティ運用団体に対する販売を拡大し、国内外のニーズに応える姿勢を強調しています。将来的には、環境に優しく持続可能なビジネスモデルを達成するため、多くの関係者との連携を進める予定です。
企業プロフィール
EC SENSING株式会社は2019年に早稲田大学の研究チームからスピンオフしたベンチャー企業で、独自の研究成果を社会に実装しようとしています。同社の技術は、電動モビリティ分野だけでなく、様々な分野での応用が期待されているため、今後の成長に注目です。
一方、株式会社東陽テクニカは、脱炭素やエネルギー分野、先進的なモビリティ技術の開発にも取り組み、未来の社会に貢献することを目指しています。このような先進的な企業同士の連携が、今後の電動モビリティ社会の発展に寄与することが期待されます。