福岡県春日市が取り組む地域猫支援プロジェクトとTNR活動
春日市では、飼い主のいない猫の命を守るため、地域で行われているTNR活動が注目されています。この活動は、猫と人が共生できる社会を目指す一環として、地域住民の協力の下で行われています。
飼い主のいない猫が抱える問題とは?
飼い主のない猫が増えることは、地域社会にさまざまな影響を与えています。春日市でも、猫のふんや鳴き声がうるさい、さらにはごみを荒らすといった問題で多くの相談が寄せられています。その原因は、無責任な飼い主による放棄や繁殖です。この状況を放置すると、問題はさらに深刻化することでしょう。
TNR活動とは?
TNR(Trap-Neuter-Return)活動は、飼い主がいない猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行った後、元の場所に戻すという取り組みです。これにより、無秩序な繁殖を防ぎ、地域での迷惑行為を減少させることが期待されています。手術済みの猫には「さくら耳」という目印がつけられ、地域で見守られる存在として認識されることになります。
TNR活動の重要性と資金確保の課題
TNR活動は猫と人が幸せに暮らすために不可欠です。しかし、その最大の課題は不妊・去勢手術の費用です。春日市では、地域の有志が自ら手を尽くして捕獲し手術を受けさせていますが、その費用は全て個人負担では限界があります。そこで、春日市は市民の温かい行動を後押しするため、平成23年度から「飼い主のいないねこの不妊・去勢手術費補助金」を実施しています。
過去の支援実績
春日市では、最近3年間の間に多くの猫の不妊・去勢手術が行われてきました。
- - 令和4年度: オス68匹、メス86匹
- - 令和5年度: オス54匹、メス63匹
- - 令和6年度: オス64匹、メス69匹
これらの手術にかかる費用は、市が補助金として支援を行っています。
ふるさと納税による寄附のお願い
春日市では、TNR活動の継続を支えるため、ふるさと納税を通じて寄附を募っています。この寄附金は、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用に使用されます。寄附は、さまざまなポータルサイトから行うことができ、1口1,000円からの寄附が可能です。
返礼品はないものの、寄附に対しては感謝の気持ちを込めて、春日市の地域猫の写真を使用したオリジナルステッカーと寄附金受領証明書が送られます。この新しい形のふるさと納税は、物質的な見返りよりも「想い」でつながることを目的としています。
みんなで未来を守ろう
地域猫の幸せな未来は、私たち人間の手にかかっています。春日市の「小さないのちに寄り添い、猫と人が幸せに暮らせるまちづくり」に、ぜひ皆さまからの温かい応援をお待ちしています。
お問い合わせ先
春日市 経営企画部 秘書広報課
Tel: 092-584-1111
Fax: 092-584-1153
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