オオルリシジミが舞い始める季節とは
長野県安曇野市の国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区にて、5月10日からオオルリシジミが飛び始めました。この美しい蝶は、瑠璃色の翅を持つ大型のシジミチョウで、環境省のレッドリストⅠA類に指定されている絶滅危惧種です。令和4年3月には、安曇野市において天然記念物に指定されるなど、その価値は高く評価されています。
オオルリシジミの特徴と生息地
オオルリシジミは、長野県の一部地域や九州の阿蘇地方でしか生息が確認されていない非常に希少な蝶です。そのため、観察できる機会が限られています。公園内では、特に田園文化ゾーンの池の周辺が観察スポットとして人気で、観光客や蝶愛好者たちが集まります。ただし、オオルリシジミの採取は厳禁となっているため、観察のみが推奨されています。
普及啓発活動
国営アルプスあづみの公園は、この絶滅危惧種を保護するため様々な活動を行っています。特に、羽化した成虫の観察会や、オオルリシジミの卵や幼虫の数を数える調査イベントを通じて、地域の皆様や訪問者に向けて普及啓発に努めています。こうした取り組みは、地域の自然環境を守り、将来の世代に引き継ぐために重要な活動といえます。
今後のイベント案内
今年のオオルリシジミ観察会は、以下の日程で開催されます。
開催日: 2025年5月17日(土)
時間: 10:00~12:00
場所: 池周辺(集合:ガイドセンター広場)
参加費: 無料
定員: 20名(事前申し込みが必要)
講師: 安曇野オオルリシジミ保護対策会議 代表 那須野雅好氏
開催日: 2025年5月31日(土)
時間: 10:00~12:00
場所: 堀金口棠(集合)
参加費: 無料
定員: 20名(小学生以上、事前申し込みが必要)
オオルリシジミが観察できる期間は5月下旬頃まで予定されています。この珍しい蝶を見に、公園を訪れてみてはいかがでしょうか。
国営アルプスあづみの公園の基本情報
公園は季節によって開園時間が異なり、通常は9:30から17:00まで開園しています。休園日は毎週月曜日ですが、月曜日が祝日の場合は直後の平日が休園日となります。また、料金は次の通りです:大人(15歳以上)450円、シルバー(65歳以上)210円、小人(小中学生以下)は無料です。団体料金や2日間通し券も用意されています。
アクセスとお問い合わせ
保護活動やその他のイベントについての詳細は、国営アルプスあづみの公園管理センターにお問い合わせください。電話番号は0263-71-5511、詳しい情報は公園の公式ホームページやSNSで確認できます。自然あふれるこの公園で、オオルリシジミの美しい舞いを体感してみませんか?