鹿島・太良が目指す持続可能な未来
広がる有明海と美しい多良岳山系に囲まれた佐賀県の鹿島市と太良町。自然環境に恵まれたこの地域では、近年カモによる農作物の食害が問題となっています。この問題を解決するために、鹿島・太良広域連携SDGs推進協議会では、革新的なアプローチを採用することに決めました。それが、「Waymark Boat(ボート型ドローン)」を利用したカモ食害対策の実証実験です。
1. プロジェクトの背景と目的
鹿島市と太良町は、内閣府の広域連携SDGsモデル事業に採択され、地域の環境調和と産業活性化を目指しています。特に、海苔や米、麦の生産が盛んなこの地域では、淡水系カモによる農作物への食害が深刻な問題となっており、効果的な対策が求められています。
そこで、NTT西日本と株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマークが連携し、地域農業の関係者と協力してこの実証実験を進めることになりました。新技術を活用して、生態系の保全と農業被害の軽減を実現しようというのです。
2. 実証実験の概要
実証実験は、2025年3月から行われる予定で、具体的には以下のような取り組みを行います:
- - Waymark Boatによるカモの追い払い:このボート型ドローンは、クリーク内を航行し、LEDライトやドローンのプロペラ音を用いてカモを追い払います。
- - 飛行ドローンによるカモの追跡:地上からクリークに飛び立ったカモの動きを追跡し、その行動パターンを解析します。
これにより、カモの生息場所や行動を理解し、効果的な対策を講じるための基礎データを集めます。
3. 各参加者の役割
このプロジェクトには、鹿島・太良広域連携SDGs推進協議会、NTT西日本、株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマークが参加しています。それぞれの役割は以下の通りです:
- - 鹿島・太良広域連携SDGs推進協議会:実証実験の計画策定とフィールド提供。
- - JIW(ジャパン・インフラ・ウェイマーク):ドローンの操縦と実験の実施。
- - NTT西日本:ICTを活用した地域課題解決の支援とプロジェクトの統括。
4. 今後の展望
この新たな取り組みを通じて、地域の生態系を守りつつ農業被害を軽減することが期待されています。また、デジタル技術を取り入れた農業の未来を切り開くことで、環境と社会、経済の持続可能な発展に向けたモデルケースを示すことができるでしょう。これにより、地域の産業活性化にも寄与すると考えられています。
5. お問い合わせ先
本プロジェクトに関する詳細は以下の連絡先にお問い合わせください:
住みやすい地域作りに向けた新しい挑戦、鹿島・太良の取り組みに注目です。