CGDとDigiKey、エネルギー効率化を促進する契約を締結

Cambridge GaN DevicesとDigiKeyの提携



Cambridge GaN Devices(CGD)は、ハイサービス分野のトップ企業DigiKeyとグローバルなディストリビューション契約を締結した。これは、CGDが開発したエネルギー効率の高いGaNベースのパワーデバイスが、より多くの市場に供給されることを示す重要な一歩となる。

この契約により、DigiKeyはCGDのICeGaN™ HEMTを含む関連製品の在庫を保持する。CGDの最高商業責任者であるAndrea Bricconi氏は、この契約によってCGDのビジネスが拡大し、高電圧向けのICeGaNのメリットを活かすことができると確信している。

同氏は、「DigiKeyと契約したことで、CGDは新しい市場に進出し、エンジニアをサポートする体制が整う」と期待を寄せている。また、DigiKeyの新規マーケット開発担当副社長Missy Hall氏は、CGDの製品がDigiKeyのポートフォリオに加わることを歓迎し、顧客にエネルギー効率の高い選択肢を提供することができるとしている。

ICeGaN HEMTの特徴



最近発表された650V H2シリーズのICeGaN窒化ガリウムHEMTは、業界で流通している産業用ゲート・ドライバを用いて駆動できるため、設計の複雑性が軽減される。ICeGaNの特徴として、シリコン部品と比較して1/10のQG(ゲート電荷)と1/5のQOSS(オフ動作時の出力電荷)を誇る。これにより、スイッチング損失が大幅に削減され、効率が飛躍的に改善される。

加えて、H2シリーズのICeGaN HEMTは、CGD独自のスマート・ゲート・インターフェースを取り入れており、一般的なGaNデバイスの弱点を克服している。この技術は、信頼性や耐久性に関する懸念を解消するための対策が施されている。更に、過電圧耐性の向上、高いノイズ耐性、dV/dtの抑制、ESD保護など、さまざまな特長も備えている。

Cambridge GaN Devicesのビジョン



CGDは、エネルギー効率と小型化を実現するGaNトランジスタ及びICを設計、開発、販売するファブレス企業である。日常生活にイノベーションを提供するというミッションの下、CGDはICeGaN™テクノロジーが大規模生産に適していることを実証し、製造および顧客パートナーシップを急速に拡大している。CGDはケンブリッジ大学からスピンアウトした企業であり、創業者のGiorgia Longobardi博士とCTOのFlorin Udrea教授は、同大学の先進的なナノテクノロジー研究と強い結びつきを持っている。

DigiKey:グローバルな電子部品のリーダー



DigiKeyは、米国ミネソタ州に本社を構える電子部品のディストリビューターで、業界でもトップクラスの在庫とメーカーとの提携を誇る。DigiKeyは2,400社以上のブランドメーカーから約1,490万点の部品を取り揃え、即時出荷が可能な体制を整えている。デジタルソリューションや効率化ツールを提供することで、エンジニアや設計者を支援している。

このように、CGDとDigiKeyの提携は、エネルギー効率を重視した新たな市場展開に向けた重要なステップであり、さらなる革新が期待される。

会社情報

会社名
Cambridge GaN Devices Ltd.
住所
Jeffreys Building, Suite 8,Cowley Road,Cambridge,United Kingdom
電話番号

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