カンボジア障害児支援
2022-03-01 11:00:31
カンボジア障害児支援プロジェクトが目指す未来の教育環境
カンボジア障害児支援プロジェクトが誕生する背景
2022年3月1日から30日まで、カンボジアの障害児とその母親を支援するためのプロジェクトが、クラウドファンディングを通じて展開されます。このプロジェクトは、現地の教育環境を改善し、障害を抱える子どもたちとその家族に新たな機会を提供することを目的としています。
カンボジアにおける教育の現状
カンボジアでは、長年の内戦による社会的混乱が教育機関に深刻な影響を及ぼしました。教育施設は多数閉鎖され、多くの教師が命を落としており、現在も教育格差が存在しています。特に障害児に対する教育は、全体の小学校修了率が約82%であるのに対し、障害児の修了率は約23%と非常に低い状況です。
この低い教育水準の背景には、障害児に対する法整備が遅れていることや、障害児が学校に通う際の教室内の環境、教材の不足、教員の専門知識の欠如、また家庭の経済的困難が影響しています。その結果、障害を抱える子どもたちは教育機会から取り残され、未来に希望を持てない状況が続いているのです。
プロジェクトの目指すもの
今回のプロジェクトでは、カンボジアのドントン郡に住む障害児とその家族に向け、居場所と教育の機会を提供することを目指します。具体的には、障害児とその母親が集まり、学びあう場所「チルドレン・スタディ・クラブ」を設置します。ここでは、自分のペースで安心して学べる環境を整え、地域の理解を広めるための活動も行いながら、障害児の教育を支えます。
さらに、小規模な図書室を整備し、障害を持つ子どもたちが利用できる教材やデジタルデバイスの導入も進めます。これにより、教育の場がこれまでよりも豊かになり、学びを楽しむ環境を整えていくのです。
障害児の権利を知るためのトレーニング
プロジェクトでは、子どもたちやその母親向けに権利に関するトレーニングも実施し、自分たちに権利があることを認識させ、自信を持って生きる力を育むことを目指しています。また、公衆衛生に関するトレーニングや図書室の利用方法を教えるワークショップも開催し、知識を高める取り組みを推進します。
経済的支援と地域の理解の促進
障害を持つ子どもたちの多くは、経済的に困難な家庭環境に置かれています。これに対処するため、地域のモデルとなる「家庭菜園のショーケース」を設置し、農業のノウハウを教えることも考えています。これにより、家族が自立し、経済的に安定した生活を送ることができるようサポートします。
特にこのプロジェクトの実施地域であるカンポット州は、アクセスが悪く、支援の手が届きにくい場所です。しかし、今回の取り組みを通じて、知的障害や視覚障害などを持つ30人の子どもたちに「小さな成功体験」を積ませ、自己肯定感を育む助けをしていきたいと考えています。
まとめ
本プロジェクトは、今後の教育環境を大きく変える可能性を秘めています。各家庭の希望を叶え、障害を持つ子どもたちとその家族が自らの未来に希望を持てるよう、支援を続けていくことで社会全体の意識も変わるでしょう。クラウドファンディングを通じて、多くの方々にこの取り組みを知ってもらい、共に支えていただけることを願っています。
会社情報
- 会社名
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認定NPO法人エファジャパン
- 住所
- 東京都千代田区九段南3-2-2九段宝生ビル3F
- 電話番号
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03-3263-0337