子どもと一緒に学べるシステム思考の実践テキストが登場!
国際社会で求められるスキルの一つとして注目を浴びているのが「システム思考」です。合同出版株式会社から、2025年7月23日より『イラスト版システム思考 子どもの問題解決力が身につく24のワーク』が全国の書店やオンライン書店で販売されることが発表されました。この本は子どもたちが実際にシステム思考を学び、問題解決力を養うための実践的なテキストです。
システム思考とは?
システム思考は、複雑な課題を解決するための思考方法であり、以下の3つの要素に基づいています。
1.
目的 - 何を達成したいのか?
2.
要素 - その目的を達成するために必要な要素は何か?
3.
要素同士のつながり - 要素がどのように関連し合っているのか?
このシステム思考を学ぶことで、子どもたちは複雑な事柄を分析し、見えない要素やそのつながりを探る力を身につけることができます。
心理的ループの理解
本書では、具体的な例を挙げてシステム思考の練習を行います。たとえば、ポテトチップスを食べると無性にコーラを欲しくなり、さらなるポテチが食べたくなる。この無限ループのように、物事は互いに影響し合っていることを理解することが大切です。家族や友達との関係、さらには社会的な問題も、システムとして捉えることで、効果的な問題解決が可能となります。
システム思考の実践例
本書には、子どもたちが日常生活で直面するトラブルをシステムで捉えるワークが24例含まれています。例えば、「ゲームがしたいのにお母さんに隠されてしまった」というシチュエーション。これは、単なるトラブルではなく、親子間の関係や感情にも関連するシステムの一部として理解されます。
このように、システム思考は単に理論だけでなく、実生活での問題解決にも役立つ概念です。
教育界での注目の高まり
システム思考は、世界経済フォーラムが将来求められるスキルとして挙げており、持続可能な社会の実現にも寄与すると考えられています。また、日本においても探究学習や主体的な学びが推進されている中で、システム思考は教育において必要不可欠な技術とも言えます。
さいごに
『イラスト版システム思考 子どもの問題解決力が身につく24のワーク』は、小学校高学年を対象に、実践的な内容が詰まった一冊です。著者の熊平美香氏をはじめ、システム思考教育の専門家たちが手掛けた本書は、子どもたちに新たな視点を提供し、問題解決力を育むための最適な教材となるでしょう。興味がある方はぜひ、書店でチェックしてみてください。公式サイトもご覧いただくと、より多くの情報が得られます!