将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 北海道大会 誕生
2025年7月26日、札幌コンベンションセンター 大ホールで「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」一回戦第三局が開催されました。この日は地元札幌出身の広瀬章人九段が豊島将之九段を101手で下し、見事勝利を収めました。
対局の概要
対局は、広瀬九段が先手を取る形で始まりました。戦型は相掛かりとなり、豊島九段が中央に飛車を持ってくるというアグレッシブな戦術を選びました。特に豊島九段は△2五歩から攻め、先手の歩切れを突いて龍と香の交換を試みるなど、その動きはスリリングな進行を見せました。
この公式戦の振り駒は、来場者から抽選で選ばれた方が行っており、今回は広瀬九段が先手に決まったことが勝利の要因とも言えます。
ハイライトと両者の戦略
激しい攻防の中で広瀬九段は冷静に反撃のタイミングを見極め、▲7三桂成の決め手を放ち見事な勝利をつかみました。対局前、両者が述べたコメントも印象的です。広瀬九段は地元での対局ということで緊張感があるとしつつ、来てくれた観客や配信で観戦している方々に面白い将棋を届けたいと意気込みを語りました。一方の豊島九段は早指し戦ということで、特に集中力を求められたとコメントしており、多くの観客を前に良い将棋を見せる使命を感じている様子が伺えました。
対局後のコメント
勝者の広瀬九段は、相掛かりの戦型が自分の予定通りであったことを明かし、特に相手の動きを予測して指し進めたことが勝利のカギだったと振り返りました。「今日のように一手一手しっかり考えて指すことを心掛けたい」と、今後の意気込みも語りました。
まとめ
今回の対局は双方の棋士の高い技術が存分に発揮され、非常に楽しめる内容となりました。特に広瀬九段の冷静な判断力や戦略的思考が光った一局であり、将棋ファンにとっても記憶に残る対局となることでしょう。次回は2回戦で永瀬拓矢九段との対戦が控えており、これからますます目が離せません。
将棋日本シリーズは、今後も多くの熱戦を繰り広げることでしょう。将棋の奥深さと棋士たちの熱い戦いに注目していきたいと思います。