JPMCとブロードエンタープライズの業務提携の背景
2024年に向けて、株式会社JPMC(以下、JPMC)と株式会社ブロードエンタープライズ(以下、ブロードエンタープライズ)が業務提携を結びました。この協力関係は、主に両社の強みを活かしたサービス連携や、見込み顧客の紹介を含む営業活動の強化を目指しています。
事業内容の統合
JPMCは、賃貸住宅の一括借上げを行う「JPMCサブリースシリーズ」を展開しています。このサービスは、新築や既存のアパートやマンションを対象に、オーナーの賃貸経営を代行し、最長で35年の借上げを実施するものです。一方でブロードエンタープライズは、空室を抱えるマンションオーナーに向け、リノベーションを提供する「BRO-ROOM」を展開。このサービスは、初期導入費用を0円に抑え、オーナーの負担を軽減することで入居者を引きつける仕組みを持っています。
期待される効果
今回の提携により、マンションオーナーは高額の初期費用をかけずにリノベーションが実現できるため、より多くの空室対策を講じることが可能になります。また、安定した収益を確保しながら、これまでの不安要素であったリノベーション後の入居者確保のリスクも軽減されることが期待されています。
パートナーシップの拡大
両社の提携によって、それぞれの販売パートナーにも新たなサービスの提供が行われるため、競争力を高め合いながら双方の利益拡大を図ることが見込まれています。具体的には、JPMCには約1,400社のパートナー企業が、ブロードエンタープライズには919社の取引管理会社があります。これらのネットワークを活かして、相互にサービスを紹介し合うことで、それぞれの業務の効率化を図っていきます。
実施事例
提携開始後、早速「COSPA魚町」という賃貸マンションへの導入が決定しました。この物件では、全10戸が空室となっており、2024年の秋から冬にかけてフルリノベーションが行われる予定です。リノベーションでは、間取りの変更と住宅設備の新調が計画されています。
その他の対象物件
さらに、以下の地域での空室リノベーションも予定されています。
- - 香川県: 65戸中30戸が空室
- - 福岡県: 26戸中6戸が空室
- - 大分県: 20戸中8戸が空室
- - 長野県: 15戸中4戸が空室
これらの物件でも、各社のサービスを連動させることで、オーナーのキャッシュフローを最大化し、入居率向上に寄与することを目指しています。
JPMCとブロードエンタープライズのスタンス
両社は、持続可能な賃貸経営を追求し、地域社会への貢献とともに、オーナー様へのサービスを充実させることを目標に掲げています。経済的な利益だけでなく、働き方改革や環境への配慮といった社会的責任も重視しながら、サスティナビリティ社会の実現を目指しています。
業務提携を通じて、今後もさまざまな取り組みを進め、住宅オーナーにとってより良い選択肢を提供する新たなサービスの拡充を期待しましょう。