地域活性化に向けた新たな一歩
和歌山県の那智勝浦町と、XRや映像の技術に特化した株式会社NeoRealXが、新たに「地域活性化起業人制度」に関する協定を締結しました。この協定は、2025年5月に締結された基本計画に基づくもので、さらなる地域課題の解決へ向けた取り組みを進めることを目指しています。これにより、観光促進、AI利用、デジタル対応、SNS戦略、防災などの多岐にわたる分野での取り組みが強化されます。
那智勝浦町の多様な魅力
那智勝浦町は、日本一の落差を持つ「那智の瀧」といった自然の美、さらには世界遺産でもある熊野那智大社や熊野古道に囲まれ、その魅力は絶え間ありません。豊潤な漁港からは生まぐろが水揚げされ、近年大谷翔平選手がその極上のマグロをドジャースの仲間に振舞った話題も記憶に新しいです。さらに、米国の「TIME」誌にて熊野那智大社および那智山青岸渡寺が「世界の素晴らしい場所2025」に選ばれるなど、国内外から注目を集めています。
町は「宇宙と観光が交差する町」としても位置づけられており、民間ロケットの発射基地「スペースポート紀伊」の支援拠点としての役割も担っています。このような特色を持つ那智勝浦町は、その資源を活用し持続的な地域発展を図るための戦略的な取り組みが求められています。
協定に基づく具体的な施策
この協定に基づいて実施される主な施策には、以下のようなポイントがあります。
1.
映像・XR技術を通じた観光防災文化の発信
那智の瀧や熊野古道を題材にした映像やXRコンテンツの制作、情報発信を行い、地域の魅力を広く伝えていきます。
2.
現地密着型の人材支援体制の構築
NeoRealXのアシスタントとして、平田昌史氏が中心となり、SNSやYouTubeを活用した情報発信や地域PR人材の育成に取り組みます。既存のシニア型や副業型制度とも連携し、より多様なアプローチを図ります。
3.
デジタル技術を駆使した地域価値の創出
AIを活用したデジタル施策などについても助言し、観光振興や防災啓発、文化継承に役立てます。
今後の展望と期待
平田昌史氏は、地域に常駐しながら観光や防災、文化を発信する取組みを積極的に推進します。独自の経験を生かして地域住民とともに魅力的なコンテンツを作り出し、那智勝浦町の魅力を掘り起こして発信する活動に全力を尽くす方針です。この取り組みは、町の未来に向けた重要な一歩となるでしょう。
町長の堀順一郎氏は「我々の地域資源にNeoRealXの先進技術を掛け合わせることで、新たな価値創出を期待しています」とコメントしています。NeoRealXの安藤社長も、初訪問時の感動を振り返り、地域を共に盛り上げていく決意を示しました。
この協定を契機に、那智勝浦町の魅力がさらに多くの人々に届くことを願っています。