ミャンマーからの避難民支援の現在
2017年の8月25日、ミャンマーからバングラデシュへと大量の避難民が流入し、未曾有の危機が始まりました。この8年の月日が経つ中、避難民の生活は長期化し、彼らの状況に対する世界の関心は次第に薄れていっています。
この実情を受けて、日本赤十字社は特別なイベントを計画しています。2025年の8月26日、東京都豊島区にある「十文字中学・高等学校」で、避難民支援に携わる赤十字職員と中高生との対話イベントが開催されます。このイベントは、避難民の現状を若い世代に伝え、彼らが未来に向けて何ができるのか考える機会となることを目的としています。
イベントの詳細
特に注目すべきは、イベントに参加する赤十字職員です。長年に渡りバングラデシュで支援活動を行っている藤﨑文子氏と、現地で助産師として活動している佐藤友香理氏が登壇予定です。藤﨑氏は1997年から南アジアの女性や子どもを支援しており、特に社会的に厳しい立場にある人々への支援に情熱を注いでいます。佐藤氏は、母子健康活動に特化した支援を提供し、避難民に寄り添った活動を展開しています。
このイベントでは、彼らの経験を基に、現地での具体的な支援活動や、避難民の現状について深く理解する機会が設けられます。登壇者たちの話を通じて、参加者である中高生たちが自身の視点で避難民に何ができるのか、または何をしなくてはならないのかを探求することが期待されます。
社会の関心を呼び起こす重要性
避難民の問題は、私たちの社会全体にとって重要なテーマです。特に、若い世代がこの問題に対する理解を深めることは、未来の支援につながる可能性を秘めています。日本赤十字社は、国際赤十字の方針に基づき、「ロヒンギャ」という表現を避け、多様な背景を持つ避難民に寄り添った支援を行っています。
事前登録が必要ですが、この貴重な対話の機会を通じて、避難民支援について考えることができる貴重な時間をぜひお楽しみにください。
参加方法
このイベントに参加を希望する方は、8月25日(月)正午までに事前登録を行ってください。受付は14:00から開始され、イベント自体は14:30から16:30まで行われる予定です。
参加者には日赤の職員とともに、イベント終了後にインタビューの時間も設けられるため、質問や感想を直接伝える機会もあります。
まとめ
日本赤十字社は、今後もバングラデシュ赤新月社と連携して、避難民支援に注力していく所存です。今の社会で何ができるのかを考え、自ら行動していくことが次の世代の責任でもあります。若者たちが声を上げ、支援の輪が広がることを心より願っています。