AIと教育が生み出す新たな学びの形
GMOメディア株式会社が2025年6月30日に提供を始めた「コエテコStudy byGMO ITパスポート版」。これは、AIを駆使した新たなIT資格対策サービスで、高校の「情報Ⅰ」の次なるステップとして設計されています。大きな特徴は、ITパスポート試験に特化した問題作成から採点まで自動化されている点です。
このサービスは、専門学校や大学での利用を推奨しており、将来的にはさまざまな科目や国家資格に対応した新たなシリーズも展開される予定です。教育の現場で負担となっている対策問題の作成や生徒の進捗管理といった課題を解決するための重要なツールとも言えます。
IT資格が求められる背景
デジタル化が進む現代において、IT資格は就職やキャリアアップに不可欠な条件となりつつあります。しかし多くの教育機関では、対策問題の作成や学生の学習状況の把握に大きな時間を割かれているのが現実です。この現場の負担を軽減するために開発されたのが「コエテコStudy byGMO」です。
「コエテコStudy」は、AI技術をフィーチャーし、これまでの高校の「情報Ⅰ」に特化した支援を行ってきましたが、IT資格取得を目指す大学や専門学校向けの新機能が加わったことで、より幅広いサポートが可能になります。
この新しいITパスポート版は、単に知識を詰め込むだけではなく、理解を深めながら学ぶことを目的としています。
「コエテコStudy byGMO ITパスポート版」の特長
このサービスは、ITパスポート試験のために設計されており、特に次の特徴があります。
1. 問題作成が簡単
ITパスポート試験の過去8年分の問題に加え、オリジナル問題を300問以上収録しています。問題を簡単に作成できるため、教師は授業内容の振り返りや理解度チェックのテストを容易に行えます。
2. AIによる効率的な問題作成
「問題AIジェネレーター機能」を導入しており、AIが問題の草案を自動生成します。教師は最終調整だけで済むため、作問にかかる時間が大幅に短縮されます。
3. 教員の負担を軽減
問題配信・採点・学習管理が自動化されることで、教員の業務負担が劇的に軽くなります。これにより、教師は教育そのものにより多くの時間をかけることができるでしょう。
4. CBT形式で本番環境を体験
ITパスポート試験と同様の環境で学習ができるため、生徒はPCを用いた試験環境に早くから慣れることができます。
5. 信頼性の高い監修
監修者は、情報教育の専門家であるTBC学院の上野照正氏。20年以上の指導経験をもとに、教育機関のニーズに応える質の高いコンテンツが提供されます。
利用対象と価格
このサービスは高等学校、専門学校、大学、塾などで利用可能です。料金は、生徒一人当たり年990円(税込)と手頃で、多くの教育機関でも導入しやすい設計になっています。
すでにコエテコStudyの契約をしている教育機関は、追加料金でITパスポート版を利用できます。
今後の展望
GMOメディアは、コエテコStudyを基盤に、更なる教育サービスの向上を目指しています。開発を重ねていく中で、さまざまな教育機関や社会人向けの新しい資格学習の経験も提供していくことを考えています。この進化が、教育の現場にどのような好影響をもたらすのか、今後がとても楽しみです。
教育の質を向上させるためのAI活用が進む中で、「コエテコStudy byGMO」は、新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。今後も目が離せない存在となることでしょう。