小林製薬の石戸亮氏が社外取締役就任
東京都品川区の株式会社エルラインが、2025年4月1日に小林製薬の執行役員DX本部長、石戸亮氏を社外取締役に迎えることを発表しました。この人事は、企業が積極的に進めているM&Aやデジタル変革(DX)の推進に向けた重要な一歩と捉えられています。
就任の背景
建設業界は、近年特に厳しい状況に直面しています。2024年には、業者の倒産件数が1,890件に達し、これは過去10年で最多となっています。倒産の約9割は小規模事業者によるもので、人手不足や高齢化、低労働生産性などが大きな要因です。エルラインは、この現実を踏まえ、M&Aの拡充を通じて小規模事業者の支援を試みると同時に、テクノロジーを駆使してDXを推進し、業務管理の仕組み化や効率化に取り組んでいくことを目指しています。石戸氏のデジタル領域での豊富な経験は、建設業界の活性化に向けて大きな力となるでしょう。
石戸亮氏の経歴
石戸氏は、セールス、マーケティング、事業開発、デジタル戦略に精通しており、企業成長に寄与する実績を多数持っています。小林製薬ではデジタル戦略全般を統括し、経営課題の解決と業務最適化を推進しています。これまでのキャリアでは、サイバーエージェントでは子会社の設立を支え、GoogleではNetflixの日本市場進出を支援しました。さらにSalesforceではデータ活用によるマーケティングの統合を進め、パイオニアではB2Bマーケティングを担当しました。これらの経験を基に、彼は企業の収益向上や業務効率化にも貢献しています。
石戸氏からのコメント
石戸氏は、「建設業は社会の基盤を成す重要な産業です。エルラインがM&AやDXを通じて新たな価値創造に挑戦することは非常に意義深い」とし、その成長に寄与できることを喜んでいます。また、デジタルの力を活かして競争力を高めることの重要性を強調し、自己の経験を活かして経営判断を助けていく意向を示しています。
エルラインの代表取締役社長からのコメント
エルラインの代表取締役社長である浅野勝人氏も、石戸氏の就任を歓迎しています。彼は、「弊社は設立以来、仲間が働く環境をより良くすること、顧客の期待に応えることを念頭に活動してきました。しかし、建設業が抱えるアナログな業務フローや人材不足の問題が深刻であることも認識しています。石戸氏の豊富な経験が、これらの課題に対する解決策をもたらすと信じています」と述べました。
株式会社エルラインの概要
株式会社エルラインは、2008年に設立され、「現場主義×新機軸で現場革命を牽引する」という理念のもと、多様なビジネスモデルの展開とITプラットフォームの開発を進めています。ベトナム進出を通じてDXの浸透も図り、建設業界全体の支援に貢献しています。今後、石戸氏の就任により、エルラインはさらなる成長を遂げることでしょう。石戸氏のデジタル領域での知識と経験が、企業のさらなる飛躍に寄与することを期待しています。