新たな時代のコミュニケーション術『1on1ミーティングの極意』がビジネス書ランキング1位に輝く

新たなコミュニケーション術を探る

昨今、リモートワークの普及に伴い、職場でのコミュニケーション方法が大きく変わっています。上司と部下の雑談や深い対話の機会が激減したことで、多くの企業が頭を悩ませています。そんな中注目を集めているのが、1on1ミーティングです。しかし、その導入が進む一方で、「本音が聞けない」「やる意味がない」といった上司の不満や、「やめてほしい」「苦痛だ」といった部下の悲鳴も耳にします。これが現代の1on1ミーティングの課題です。

『1on1ミーティングの極意』の魅力

このような課題に直面している管理職に向けて著されたのが、『1on1ミーティングの極意』です。著者の本田賢広氏は、15,000人以上の管理職に対する1on1の研修を実施し、多くの実践者から寄せられた悩みを分析。その本質的な原因を明らかにし、具体的な解決策をQ&A形式で提供しています。本書は、実践者の事例をもとに、図や表を用いてわかりやすく表現されています。

本書の特徴と内容

本書に紹介されているのは、よくある質問に対する答えや、1on1ミーティングを成功させるために大切な上司の「あり方」についての考察です。たとえば、「褒めて伸ばすことには達成基準を下げるリスクがあるのでは？」という疑問や、「部下の言動を全て肯定することがもたらす影響」といった問題に答えています。

本田氏は、実践者が躊躇することなく本音を話せる環境を作る方法や、内発的な動機を引き出すためのフェーズを紹介し、さらにメンバーが自分の理想像を見つけるためのアプローチを伝授しています。これにより、一人ひとりのメンバーが魅力を発揮し、組織全体のパフォーマンス向上につなげることが可能です。

出版と評価

本書は2023年7月11日に発行され、丸善日本橋店やブックファースト新宿店のビジネス書ランキングで1位を記録しました。その魅力は多くの読者に支持され、従来のコミュニケーションの枠を超えた新たな方法論を示しています。

著者プロフィール

本田賢広氏は、東京大学を卒業後、三菱銀行に入行。その後プルデンシャル生命に転職し、多くの成功を収めてきました。自身の経験から「人は誰しも価値がある」という信念を、2012年にエグゼクティブコーチとして独立し伝え始めました。彼の研修は、論理と感情のバランスが良く、実践にすぐに役立つと高い評価を得ています。