オープンソースカンファレンス20年の歩みを知る
2024年9月3日、秀和システムから刊行される『OSCクロニクル』は、オープンソースカンファレンス(OSC)の20年にわたる歴史を振り返り、その裏側に迫る一冊です。この書籍は、当初2004年9月にスタートしたOSCが、全国で230回以上開催されるまでの道のりと、近年のコロナ禍による変化を扱っています。
OSCの目的と意義
本書は、OSCの基本的な意義を紹介する第1部から始まります。オープンソースソフトウェアの概念とその重要性、そしてOSCが狙った目標について詳しく述べています。また、過去20年の活動を振り返りつつ、コミュニティの発展とともに成長してきたOSCの姿を描写しています。
変革の時代
第2部では、OSCの目的や成果に焦点を当て、持続可能なコミュニティの運営方法を探ります。コロナ禍におけるオンライン開催の影響や、新しい運営モデルが浮き彫りになる中、特に注目すべきは地域コミュニティとの繋がりです。これまでのノウハウをもとにした新たなアプローチが求められています。
コミュニティの維持
続く第3部では、持続可能なコミュニティ運営についての洞察が提供されます。コミュニティ内の内輪感や世代間のギャップにどのように対処し、新しい参加者を迎え入れるかがテーマです。これからのOSCのあり方を模索する中で、過去の経験を踏まえた最適な運営方法を提案します。
思い出の共有
第4部では、各開催地での思い出を振り返り、教訓や成功事例を共有します。さらに、「OSCと私」と題し、17名の寄稿者による個別のエピソードも紹介され、OSCがいかに人々に影響を与えてきたかを振り返ります。
実践的な指導
最後に第5部では、実践的な「OSCマニュアル」が収載されており、これまでの20年で得られた知識や経験が結集された内容となっています。これにより、OSCだけでなく、他の独自イベントの運営に役立つ指南書としても利用できるでしょう。
著者の思い
著者である宮原徹氏は、本書を通じてOSCの成り立ちやコミュニティ運営の重要性を再確認し、新たな挑戦へとつなげていく意義を強調しています。「1980円(税込)」という手頃な価格で提供されるこの書籍は、オープンソースソフトウェアの未来を担う人々にとって、必読の一冊となることでしょう。
書籍情報
- - 書名: OSCクロニクル
- - 著者: 宮原 徹
- - 定価: 1,980円(税込)
- - 発売日: 2024年9月3日
- - 書籍紹介ページ: 秀和システム
この書籍を手に取ることで、オープンソースコミュニティの一員として、未来を見据えた新たな視点を得られるでしょう。