白川村の対策
2025-02-21 10:20:45

白川村のオーバーツーリズム対策、旅行者の意識は変わるか

白川村のオーバーツーリズム対策、旅行者の意識は変わるか



昨秋より運営されている「白川郷すんなり旅ガイド シラカワ・ゴーイング」に関する調査が、旅行者の行動変容について明らかにしました。このサイトは岐阜県白川村が開設した、オーバーツーリズムを解消するための総合サイトです。2024年末から2025年初めにかけて実施されたアンケート調査では、旅行者の意識や行動に関する興味深い結果が出ました。

主な調査結果



調査に参加した旅行者の88%は、「混雑予測カレンダー」を参考にして訪問日時を変更したいと考えています。この意向は、混雑を避けようとする強い願望を示しています。さらに92%が次回訪問時にもこのサイトを利用したいと回答し、多くの人が「シラカワ・ゴーイング」を重要な情報源と位置付けていることが伺えます。

ただし、白川郷ルールの認知度はおおよそ50%とされ、4人に1人はこれに全く触れたことがないという結果が出ました。混雑が発生する理由やマナーについての理解が不足していることも、今後の課題です。

混雑日を避ける意識



白川郷では、特定の週末や連休に渋滞が発生することが知られています。調査によれば、70%の旅行者がこの混雑について認識しており、88%が混雑を避けるか早朝を選ぶことで訪問日をずらしたいと考えていることが分かりました。この結果は、シラカワ・ゴーイングの「混雑予測」機能が旅行者の行動を変える手助けになる可能性が高いことを示しています。

白川郷ルールの認知向上



白川郷には、世界遺産の美しい集落とそこに住む人々の日常を守るために、特有の「白川郷ルール」が設けられています。しかし、調査によると、訪問前に何らかのルールを知っている旅行者は約半数に留まりました。多くの人が、現地にて初めてルールを知るという課題が浮き彫りとなっています。特に「ゴミの持ち帰り」などの基本的なルールについても認知度が高い一方、「ドローン禁止」といった規制の認知は低く、今後の周知活動が求められています。

レスポンシブル・ツーリズムへの共感



この調査では、白川村が推進するレスポンシブル・ツーリズムへの共感も高まっていることが確認されました。97%が「白川郷の美しい景観を100年先まで残したい」と回答しており、旅行者自身が地域の持続可能性に寄与したいと考える意識が高まっていることが明らかになりました。84%の旅行者が「旅行先の持続可能性に貢献したい」と思っており、地域の未来に対して非常に意識的な態度が現れています。

旅行者の声とニーズ



調査を通じて得られた旅行者の声には、「混雑情報がリアルタイムに分かり易く、事前計画に役立つ」といった意見がありました。また、「外国人観光客にも使いやすい設計にしてほしい」との要望もあり、視覚的に理解しやすい情報提供が期待されています。

課題と今後の展望



今後の課題として、さらに交通混雑を軽減するための対策が必要です。「白川郷観光の旅マエサイト」としてシラカワ・ゴーイングを認知されるよう努めていくとともに、白川郷ルールの周知向上にも取り組む必要があります。記録的な降雪や旅行者の増加など、さまざまな課題にも柔軟に対応していくことが求められています。

白川村は、自然と暮らし、観光の調和を大切にし、持続可能で忘れられない観光体験を提供していくことでしょう。そして、レスポンシブル・トラベラーとしての意識を持った旅行者の協力を得て、さらにボリュームのある観光体験を生み出していくことが期待されます。


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会社情報

会社名
岐阜県白川村
住所
岐阜県大野郡白川村大字鳩谷517
電話番号

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