アジア企業の新時代:現地法人の戦略力と連携強化の鍵
2026年6月3日、株式会社コーポレイトディレクションの中国現地法人である析道(上海)管理咨询有限公司(以下CDI-China)は、SPEEDA主催のオンラインセミナー「アジアの変局を勝ち抜く ― 現地法人の企画力と、連携・協力の実践知 ―」に登壇しました。このセミナーには、約120名の日系企業の経営幹部や現地法人の責任者が参加し、現地の経営環境や戦略的な連携の在り方について議論が交わされました。
近年、アメリカ中心の経済合理性が揺らぎ、中国や東南アジアの現地企業が急速に成長しています。日系企業もこの潮流に対応する必要があり、全方位的な展開から厳選された戦略的展開へと転換が求められています。しかし、多くの現地法人は権限やリソース、情報の不足に直面し、実行に移せない状況となっています。これが現法企画力の強化と日中連携の必要性を感じさせる背景となっています。
このセミナーでは、CDIがアジア市場進出において積み重ねた知見を基に、具体的な戦略や実践的な知識を参加者に提供することが狙いとされました。CDIのマネージングディレクターである是枝邦洋氏は、現地法人が本社の注目と投資を引き出すための「大きな絵を描き、小さな実績を積み、本社の言語で語る」という3段階のアプローチを紹介。これにより、現地法人が持つ独自の視点を活かし、より効率的に本社とのコミュニケーションを図る方法を提案しました。
また、CDI上海オフィスの副総経理である厳偉氏は、日中食品業界における協業の実践を通じて、「協業は契約ではなくプロセスである」という考え方を示しました。これは、単なる形式的な契約を超え、協力関係を築くためのプロセスが重要であることを強調しています。
セミナーの後半では、日中投資促進機構の代表理事である岡豊樹氏がゲストとして参加し、現地法人にとっての「チャイナリスク」の理解や、ブランド維持の重要性についての議論が行われました。岡氏は「チャイナリスクに最も敏感なのは中国企業自身である」という見解を示し、現地企業の視点からアジア市場での競争にどう立ち向かうべきかを考察しました。
参加者からは、「中国市場を避けて海外展開に進むと、後に中国企業と直接競争しなければならない。中国市場に対する理解を深め、競争に向き合う意義を感じた」との意見が寄せられました。また、「現地側が本社に働きかけて戦略を描き、小さな成果をもって納得させながら推進するアプローチに感銘を受けた」というコメントもありました。
CDI-Chinaは、アジア市場に関心を寄せる企業や経営者との双方向の対話を重視し、今後も知見を共有する機会を設けていく意向を示しています。アジア地域での展開に興味のある企業は、CDIへの問い合わせを歓迎しています。私たちが今後どのようにアジア市場の変化に適応し、成長を続けていくのか、その一端を垣間見ることができる貴重な機会であったと言えるでしょう。しっかりとした戦略構築が、アジア市場における成功に繋がることを信じています。
登壇者情報
- - 是枝邦洋 コーポレイトディレクション マネージングディレクター・上海オフィス 董事長総経理
- - 厳偉 コーポレイトディレクション 上海オフィス 副総経理
- - 岡豊樹 一般社団法人日中投資促進機構 代表理事・みずほ銀行 理事
- - 内藤 靖統(モデレーター) ユーザベース Speedaアジア・インド事業統括
会社情報
名称:株式会社コーポレイトディレクション(Corporate Directions, Inc.)
所在地:東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー23階
設立:1986年1月
URL:
CDI公式サイト
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