UpstageとNetApp、戦略的MOUでAIドキュメントワークフローを強化
2025年12月3日、東京において、エンタープライズ向けドキュメントAIソリューションを手掛けるUpstageと、クラウドデータ管理のリーダーであるNetAppが、共同事業開発とGo-To-Market活動を推進するために戦略的MOU(覚書)を締結しました。この提携は、日本の保険・製造・公共など、データ量が多い産業に特化したAIソリューションを提供することを目指しています。
協働の主要領域
MOUの締結により、両社は以下の主要な取り組みを進める予定です。
1. 共同リファレンスアーキテクチャの開発
両社は、
Amazon FSx for NetApp ONTAPや
Upstage Document Parseを統合したリファレンスアーキテクチャを開発し、企業がAI技術を活用できる高性能なデータ基盤の構築を支援します。これにより、ドキュメントの自動化プロセスがより迅速に実現できるようになります。
2. 産業別AIソリューションの提供
提携によって、保険、製造、公共分野向けの業務改善が期待されています。NetAppの強力なストレージ能力とUpstageの先進的なドキュメントAI技術を統合することで、以下のような実用的なユースケースを開発します。
- - 保険請求処理
- - 製造業のコンプライアンス対応
- - 公共分野の帳票処理
両社のコメント
Upstageの代表取締役、松下紘之氏は「今回のMOUは、日本企業がAIを活用する大きな一歩です。私たちの技術とNetAppのインフラを組み合わせることで、日本国内のユーザーがより安全かつ効率的にデータを活用できる未来を実現します」と述べています。
一方、NetAppの代表執行役員社長、斉藤千春氏は「Upstageとの結びつきは、日本企業のデータ活用を新たなレベルへ引き上げる重要なステップです。NetAppはこれまで、クラウドとオンプレミスのシームレスな統合に注力してきましたが、Upstage’sのドキュメントAI技術を活用することで、業務プロセスの自動化を一層進めていけると信じています」と語りました。
会社概要
Upstage
Upstageは、安全で高性能なLLMやドキュメントAIを提供しているグローバルAI企業です。国内開発のLLM「Syn Pro」などを展開しており、AmazonやAMDからも投資を受けています。
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NetApp
NetAppは、クラウドとオンプレミスを横断してデータ管理を行うクラウド主導のデータ企業です。データファブリックの構築を通じて、企業のデータ活用を最適化することを目指しています。
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