近鉄・都ホテルズ、経理業務のデジタル化に舵を切る
近鉄・都ホテルズが経理業務の大改革に乗り出しました。経理AIエージェントを手がける株式会社TOKIUMとの連携を通じて、国内21施設の経理業務プロセスを刷新する方針です。この新たな取り組みは、近鉄グループホールディングスのもとで運営される「都ホテルズ&リゾーツ」において、従来のアナログ方式からデジタル化へのシフトを狙っています。
経理業務の課題
近鉄・都ホテルズでは、これまで各施設に経理担当者を置き、それぞれの施設でほとんどの経理業務を行う体制を整えてきました。しかし、国内の労働人口が減少する中で、経理の人材確保が難しくなり、さらに施設ごとに業務の進め方が異なるため、効率的な運用が求められていました。このような背景から、すべての経理業務を一箇所に集約することが必要となったのです。
デジタル化の推進
近鉄・都ホテルズの決定的な施策の一つは、ペーパーレス化の推進です。これまで過度に依存していた紙の請求書や領収書の処理方法を見直し、デジタルデータに変換することが急務となりました。TOKIUMは、紙だけでなくPDFやFAX、ダウンロード形式の請求書を一括で受け取り、データ化して提供します。この仕組みにより、各施設での紙の受取や回覧が必要なくなり、業務の手間を大幅に削減することができるのです。
特徴的な機能と利点
TOKIUM導入の最大の利点は、スマートフォンから経費申請が可能になる点です。365日稼働するホテルスタッフは、時間や場所に囚われずに経費を申請できるため、現場の業務が大きくスムーズになります。既に「大阪マリオット都ホテル」と「都ホテル岐阜長良川」といった近鉄グループ内での導入実績もあったことから、信頼度も高まりました。
期待される効果
この新システムの導入によって、年間約4万時間の業務効率化と月間3000枚以上のペーパーレス化が見込まれています。2026年の1月からは大阪エリアの6施設を皮切りに、続いて国内の全21施設に展開される計画があります。これは、効率的な業務運営を図る上で非常に重要なステップです。
経理業務の進化を目指す
株式会社近鉄・都ホテルズの経理部長、笹井誠氏は、今回のTOKIUMの導入が経理業務改善及び業務集約に向けた強力なツールであると語ります。さらなる業務のスリム化を図る中で、経理業務の全体像を再構築する必要があると認識しているようです。また、紙を極力無くすための手段として、TOKIUMの受領代行サービスが非常に合致したと評価しています。
経理AXプロジェクト「Move AX」
TOKIUMは経理AXプロジェクト「Move AX」を推進中であり、AIが経理業務に残るアナログ作業を自動化し、従業員が本来注力すべき業務に集中できる環境を目指しています。この取り組みは単なる業務効率化にとどまらず、企業全体の経理改善を通じたガバナンス強化も実現しようとしています。
おわりに
近鉄・都ホテルズの経理業務のデジタル化は、単なる業務改善の枠を超え、企業全体の働き方を刷新する機会となるでしょう。経理のデジタル化が進むことで、業務の効率性が向上し、もって顧客サービスの充実や業務運営全体のクオリティ向上に寄与することが期待されます。