九州大学に対する寄付
総合人材サービスを展開するパーソルテンプスタッフ株式会社が、九州大学の「スタートアップ共創基金」に3,000万円の寄付を行い、地域のスタートアップ創出を支援します。この寄付は、4月24日に福岡県福岡市の九州大学伊都キャンパスで開催された記者会見で贈呈され、その意義が広く報告されました。
スタートアップ創出を促進する背景
日本政府は2022年11月に「スタートアップ育成5か年計画」を発表し、企業や大学における研究開発の成果を事業化する流れを強化しています。この計画では、地域の大学や企業が連携した産学官の協力プラットフォームの構築が求められ、九州大学もその先駆者として役割を果たしています。社会のニーズに応える大学発スタートアップの数は年々増加しており、2023年には過去最高の実績を記録しています。
しかしながら、既存の資金供給であるGAPファンドは予算とサポートの期間に限界があり、持続可能なエコシステムの形成が急務となっています。そのため、新たにベンチャーキャピタルの設立や大学内でのファンド設立が進んでいます。九州大学はその一環として、大学発スタートアップを支援するために、特別なプログラム「PARKS」を通じて、ビジネスの支援に取り組んでいます。
パーソルテンプスタッフの寄付内容
パーソルテンプスタッフは、ビジネスに精通した人材を副業として大学発スタートアップに提供することで、経営支援を行っています。これまでに、九州大学とのコラボレーションにより、4年間で90名の雇用を生む成果が上がっています。今回寄付の目的は、スタートアップ共創基金を通じて未来のイノベーションを支える環境を整えることです。
寄付贈呈式では、パーソルテンプスタッフの社長 木村和成氏が九州大学基金担当の園田佳巨理事に寄付目録を手渡し、園田理事からは感謝状が手渡されて、その意義が強調されました。
今後の展望
パーソルテンプスタッフは、九州大学との連携を深化させることで、地域経済の活性化に寄与し、新しいビジネスチャンスを生み出していく方針です。九州大学の石橋達朗総長は、今回の寄付に対し深い感謝の意を示し、産学官の連携によるスタートアップの創出を通じて地域に貢献することの重要性を語りました。
寄付を行ったパーソルテンプスタッフも、地域での雇用創出に貢献し、持続可能な地域社会を実現するため、さらなる努力を続けることを約束しました。この寄付が、今後九州地域のイノベーションを一層盛り上げるきっかけとなることを期待します。
企業情報
パーソルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣やアウトソーシングを手掛ける企業です。「はたらいて、笑おう」をビジョンに、持続可能な社会の構築に貢献することを念頭に置いています。寄付の取り組みを通じて、地域の発展とスタートアップ支援を行う姿勢が伺えます。