利守酒造の新たな挑戦!「幻の米」とは?
日本酒の世界に、新たな風が吹き込まれています。それが、利守酒造株式会社が生み出した最高峰日本酒「幻の米」です。2025年12月20日には、世界同時発売される予定で、国内では天満屋百貨店創業100周年記念ギフトとして特別に販売されます。
雄町の気高い復活
本商品は、日本の酒米の中でも特に評価の高い「雄町」を使用しています。しかし、利守酒造が目指したのは、単なる原料としてではなく、この土地の思想そのものを反映させた商品です。雄町はかつて「幻の酒米」と呼ばれ、その扱いが難しさから一度絶えてしまった品種。その復活を担ってきた利守酒造は、その特性と酒質向上に長年取り組み、雄町の真価は精米歩合ではなく、土地の力を最大限に引き出す米作りにあるという結論に達しました。
農から酒造りまで一貫した思想
「幻の米」に使われる雄町は、岡山県赤磐市軽部地区の自社田で栽培された特等以上のものだけ。土壌管理や栽培管理を一貫して行い、原料米のポテンシャルを最大限に活かす方法で酒造りを行います。無理に精米せず、雄町本来の奥行きある風味がダイレクトに酒に映し出されるのです。この姿勢は、ワインのドメーヌに近い、世界基準のものづくりを体現しています。
特徴的な容器も見逃せない
「幻の米」は、ただの日本酒ではありません。このお酒を詰める容器は、備前焼作家・伊勢崎競氏が手掛けた完全オリジナルボトルです。自社田で収穫した稲わらを使用したこのボトルは、岡山の土地の記憶を宿すアイテムとなっており、酒・米・器がすべてこの地域に根ざした循環を実現しています。
発売情報
日本酒「幻の米」の正式発売日は、2025年12月20日で、販売数量は世界限定1,500本。価格は88,000円(税込)、内容量は500mlです。
酒の真髄への探求
利守酒造の五代目蔵主である利守弘充氏は、「UMAMI(旨味)」の本当の価値を引き出すため、土と向き合う姿勢が重要であると語っています。このお酒を通じて、岡山の土地の力を世界に伝えていきたいという思いから生まれた「幻の米」は、まさにその意義を体現したプロダクトです。
今後の展望
利守酒造は、「幻の米」を起点にして、雄町のUMAMI、備前焼の文化、そして岡山の風土が持つ価値を国内外に発信することを目指しています。農業から酒づくりまでを一貫して引き受けるドメーヌ的アプローチを通じて、日本酒の新たな価値観を世界に示していくでしょう。本商品は、ただの日本酒ではなく、その背後にある理念とストーリーが詰まった、一杯の価値を感じさせる存在となること間違いありません。
「幻の米」の詳細については、
公式サイトで確認できます。