Osaka Metro AI実証実験
2023-03-07 13:13:04

AIカメラでバスの乗降客データ計測!Osaka Metro路線バスの実証実験

AIカメラで革命!Osaka Metro路線バスの乗降客データ計測実証実験



Osaka Metro Groupは、平野区を走る路線バス6系統において、AIカメラを用いた乗降客データ計測の実証実験を開始しました。この画期的な取り組みは、従来の人員による調査方法に代わるもので、大幅なコスト削減と効率性の向上を目指しています。

従来の調査方法の限界



従来、路線バスの乗降客データを取得するには、調査員がバスに乗り込み、乗客に調査票を配布する手法が一般的でした。この方法は、時間と費用がかかるだけでなく、特定の1日のデータしか取得できないという大きな制約がありました。また、調査員の負担も無視できません。

AIカメラによる革新的なデータ収集



今回導入されたAIカメラシステムは、これらの問題を解決する革新的なソリューションです。AIカメラは乗降客の全身画像を撮影しますが、プライバシー保護に配慮し、画像データはすぐに特徴量データに変換され、削除されます。停留所での乗降データは、特徴量データの一致に基づいて集計されます。これにより、継続的で効率的なデータ収集が可能になり、Osaka Metro Groupは、より正確な利用状況を把握できるようになります。

個人情報保護への厳格な対策



Osaka Metro Groupは、個人情報保護を最優先に考えています。AIカメラで取得された映像データは、カメラ内部で特徴量データに変換された後、ただちに削除されます。特徴量データは、安全管理措置を施したサーバーで管理され、本人識別ができない形で乗降データとして集計・保管されます。行動追跡などは一切行われません。また、取得されたデータは路線バスサービスの改善以外の目的には使用されず、第三者への提供もありません(法令に基づく場合を除く)。

実証実験の詳細



期間: 2023年3月下旬から約3ヶ月間
対象エリア: 大阪府大阪市平野区内の路線バス6系統(2、9、14、16、33、61A・B号系統)

アプリズム社の貢献



この実証実験では、AIカメラによる検知精度の検証をアプリズム社が担当しています。同社は、Osaka Metro Groupのサービス向上に貢献することで、より安全で安心な環境づくりを目指しています。

未来への展望



この実証実験の結果次第では、AIカメラシステムはOsaka Metro Groupの路線バス運営全般に導入される可能性があります。その際には、さらに多くの路線で精度の高いデータ収集が可能となり、利用者にとってより便利で快適なバスサービスが提供されることが期待されます。また、この技術は他の公共交通機関にも応用できる可能性があり、今後の発展が注目されます。

まとめ



Osaka Metro GroupによるAIカメラを活用した乗降客データ計測の実証実験は、公共交通機関におけるデータ活用と個人情報保護の両立を目指す、画期的な試みです。この取り組みが成功すれば、公共交通サービスの質向上に大きく貢献するとともに、AI技術の社会実装における新たなモデルケースとなるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社アプリズム
住所
大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばスカイオ 27階 WeWork
電話番号

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