東城信之介の新たな個展「3/4ozとチョコレート工場」
2025年7月5日より、東京・品川のTokyo International Galleryにて、作家・東城信之介の個展「3/4ozとチョコレート工場」が開催されます。この展示は、東城にとって東京国際ギャラリーでの初個展となり、彼が探求してきた「存在」についてのテーマが深く表現されています。
東城信之介について
東城は、絵画のみならず彫刻やインスタレーション作品も手掛けるアーティストです。彼の作品は、物理的に存在するものだけでなく、自分自身の内面的な存在、すなわち「存在しない存在」にも目を向けています。鏡に映る自分の姿を見つめ直すことで、見る者に想像力を刺激し、自分を再認識させる機会を提供してくれます。
前回の展示、2022年の「Have you ever seen a ghost?」を経て、今回の個展では、物質的な現実と個人の内面の狭間での不確かさを感じることができる風景が描かれることでしょう。この展示は、見に来る人々に深い思索を促すこと間違いなしです。
作品のテーマ「存在」
東城がテーマにしている「存在」は、彼の作品全体に流れる重要なメッセージです。金属を中心にさまざまな素材を使って制作された作品は、現実と虚構の境界を曖昧にすることで、私たちに存在について再考させるものとなっています。
シリーズ「10」では、金属に傷をつけたことで、物理的な存在と虚像が融合し、一つの新たな視覚体験を生み出しています。また、シリーズ「11」では、線が記憶として現れ、見る者に実像と虚像の共生を感じさせる効果をもたらしています。これらの作品を通じて、見る者はまるで作品が話しかけてくるように感じるでしょう。
幼少期の記憶「BOYa」
作品「BOYa」は、東城が幼少期に自作したイマジナリーフレンドをモチーフにしています。母親の話によれば、当時その人形とよく会話をしていたものの、その内容は記憶に残っていません。しかし、この人形が2018年に実家で発見されたことは、彼の記憶の中での存在と現実の融合を象徴しています。彼はそれ以降、このモチーフを作品制作に取り入れるようになり、形を持つものへの思索が深まりました。
「想像力の重さ」をテーマにした作品群は、観る者に新たな視点を提供し、存在の意味を探求させるものとなっています。彼の言葉を借りれば、「存在間に浸りたい」との願いがこの展示には込められているのです。
展示情報
- - タイトル: 3/4ozとチョコレート工場
- - 出展作家: 東城信之介
- - 会場: Tokyo International Gallery
- - 住所: 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 3F
- - 開催期間: 2025年7月5日(土)〜 2025年8月2日(土)
- - 休廊日: 月曜、火曜(予約制の水曜日あり)
オープニングレセプション
展示開催を記念して、7月5日(土)17:00〜20:00にオープニングレセプションが行われます。予約不要で、入場無料ですので、ぜひ足をお運びください。
お問合せ先
株式会社Tokyo International Gallery
代表取締役 島村航介
メール:
[email protected]
この機会に、東城信之介の深い思索に触れ、アートの新たな魅力を体感してみてはいかがでしょう。