越前和紙のオンラインマーケット「ワシマ」　祭り気分を自宅で楽しむ新提案

越前和紙の魅力をオンラインで体験！

越前和紙の産地である越前市の若手有志たちが、2023年4月7日にオンラインマーケット「ワシマ」を立ち上げました。このプロジェクトは、毎年ゴールデンウィークに開催される「紙と神のまつり」に合わせ、特にコロナウイルスの影響により規模縮小となった祭りの代替として位置づけられています。

オンラインマーケット「ワシマ」とは？

「ワシマ」では、和紙の詰め合わせセットや加工サンプルセットなど、和紙に関連する商品の数々が期間限定で販売されます。サイトを訪れると、商品写真や詳細が見られ、購入期間は5月3日から5月5日まで。とはいえ、この期間を逃すと、商品の購入はできず、訪問者は商品内容をじっくり見ることができるのみです。

商品の販売は、すべて和紙の生産者が運営しており、一般的なネットショップとは異なる点がいくつかあります。それは、時間限定販売を行っているため、明確な販売タイムが設けられているということ。また、産地内での共同梱包を通じて、送料の負担を軽減していることも大きな特徴です。

祭りの縮小に応じた取り組み

毎年、多くの人々が訪れる「紙と神のまつり」は、約1500年前から続く伝統行事。神社に祀られている紙祖神・川上御前を尊び、越前和紙の歴史や文化が色濃く表れているこの祭りですが、2023年は例年通りの賑やかさをもっては行われません。式典や特売市、各種イベントが中止となる中で、メンバーは「何かできることを」との意気込みでオンラインショップを急遽開設しました。

リモート参拝も実施

「ワシマ」の一環として、リモートでの参拝も可能です。ご寄付いただいた方には、神社から御朱印が郵送されるほか、商品売上の10%が神社に寄付されることになります。さらに、5月4日には祭りの様子をYouTubeで配信予定。この配信では、祭りの肝とも言える神事の様子や「お下り」の模様が楽しめます。一般の方々もこの特別なイベントに参加することで、実際には行けない祭りを自宅で体験できる機会が広がります。

越前和紙の魅力に触れて

越前和紙は、その質の高さから多くの人々に親しまれています。和紙の持つ独特の風合いや耐久性は、手仕事によって生まれたもの。オンラインマーケット「ワシマ」を通じて、ただの購入ではなく、越前和紙の背後にあるストーリーや職人たちの思いを感じていただける機会が提供されるのです。祭りに参加できない今年ですが、地域の歴史や文化を体感しながら、越前和紙の魅力をお楽しみください。

越前和紙の可能性を広げるこの新たな試みが、皆さんの心に響きますように！ぜひ、5月のGWに合わせて「ワシマ」を訪れ、特別な和紙の商品を手に取ってみてください。