Metaと博報堂の新たな提携がもたらすSNSブランド構築の未来
株式会社博報堂DYメディアパートナーズが、Meta日本法人 Facebook Japan合同会社と提携し、SNS上でのブランドビルドに向けた新しいソリューション「AaaS with Meta」を発表しました。この取り組みの背景には、SNSにおけるブランドイメージの重要性と、その形成においてUGC(User Generated Content)が大きな影響を与えているという現状があります。
SNSにおけるUGCの影響
最近の調査によると、SNSでの投稿がブランドイメージの形成において重要な役割を果たしています。ただし、企業アカウントが発信する情報だけでなく、ユーザーが生成した投稿も多くの消費者に影響を与えます。しかし、UGCを含むSNS表示がどのような印象を与えているのかを可視化し、効果的にPDCAサイクルを回していくことは簡単ではありません。このことから、企業はSNS上でのブランドコントロールに対して壁に直面しているのです。
「AaaS」の新たな価値
博報堂DYメディアパートナーズは、広告メディアビジネスのデジタルトランスフォーメーションを目指し、次世代型モデル「AaaS」を提唱しています。このモデルは、広告主に対し、広告効果の可視化と最適化を図り、事業の成長を支援するものです。Metaはそこで、SNSにおけるコミュニケーションの蓄積と、ブランド価値を共創することに特化したプラットフォームとして機能してきました。
提携の具体的な内容
博報堂DYメディアパートナーズとMetaは、この提携を通じて、AaaSが保有する消費者データやメディアデータを元に、Metaの会話データを掛け合わせた共同研究やソリューション開発に取り組むことになります。既に発表された「AaaS with Meta」では、第一弾としてインフルエンサー施策の広告効果を評価し、次回の施策に活かすことができる機能が実装されています。
具体的には、広告主はUGC投稿の効果を事前・事後で分析し、施策の内容を常に改善していくことが可能です。特に、インフルエンサー選びでの課題を解消すべく、Metaのデータクリーンルーム「Advanced Analytics」を駆使して、ユーザーアフィニティデータを基にした最適なインフルエンサー選定が可能になると期待されています。
今後の展望
両社は、今後もマスメディアとの連携を強化し、コミュニケーション量の増加とその質に着目しながら、広告主のブランドビルドを支援する新機能の開発に取り組む予定です。この連携により、メディア広告効果の最大化だけでなく、広告の最適化によってブランドイメージの無形資産化が進むことが期待されています。
メディア広告の未来は、Metaと博報堂の提携によって大きく変わるかもしれません。企業は新たなソリューションを活用し、SNS上でのブランドイメージを一層強化する機会を得ることができるでしょう。
このように、AaaSとMetaの提携は、広告業界における新たな風を吹き込む存在となりそうです。