テックファームとアミューズが創出する次世代映像体験
最近、テックファーム株式会社(東京都新宿区)と株式会社アミューズ(山梨県南都留郡富士河口湖町)は、画期的な映像体験サービスの実証実験を始めました。この取り組みは、DJI製の最新ドローンポート「Dock3」を活用し、体験者の動きに自動で追従するドローン撮影を行うことで、新しい価値を創造しようとするものです。特に、西湖に拠点を置くアミューズのウォーターアクティビティブランド「HOBIE BASE」で実施され、体験者の思い出を鮮明に映し出すことを目指しています。
HOBIE BASEの魅力
アミューズは2021年に本社を山梨県・西湖に移転し、自然を活かした新しい「ミズアソビ文化」を提供しています。足漕ぎカヤック「HOBIE」に代表されるこの事業は、富士山の絶景をバックにしたアクティビティの魅力を引き出しています。今回の実証実験では、DJI製のドローン「Dock3」とAI編集技術を利用し、利用者の体験をリアルタイムで撮影し、自動的に映像を生成します。その結果、ただの記録映像ではなく、感情や臨場感が伝わる「体験価値の可視化」を目指しています。
AIによる新しい映像編集
テックファームは、AIを駆使して自動編集・構成ロジックを開発しました。撮影した映像から特徴的なシーンを検出し、約90秒のハイライトムービーに編集します。この新たな映像体験が、観光資源の新しい魅力を引き出し、地域の活性化にも貢献することを期待されています。さらに、今後は西湖以外の観光地やアクティビティ拠点に展開する計画もあり、多くの人々に楽しんでもらえる映像体験を提供することが目指されています。
Dock3による自律運航の可能性
ドローン撮影には、2025年に販売予定の「Dock3」と、その上で運用される産業用ドローン「MATRICE 4D/4TD」が使用されます。これにより、現場に常駐することなく遠隔でドローンを操縦することが可能になるため、イベント撮影や定期巡回などの幅広い応用が期待されます。また、今後のソフトウェア開発やシステムの拡張が容易になることで、ドローン活用の可能性がさらに広がるでしょう。
産業ドローンの社会実装の構築
テックファームは、この実証実験を通じて「産業ドローンの自律運航」と「AIによるデータ解析・自動編集」を組み合わせたモデルの構築を進めています。それにより、観光やエンタメに限らず、防災やインフラ点検、環境モニタリングといった他の分野への展開をも視野に入れています。テックファームは、AI解析と自律運航技術を融合させ、ドローンを単なる「空撮ツール」ではなく「情報収集と価値創出の基盤」として進化させることで、地域の課題解決や新しい価値の創造に貢献しようとしています。
企業概要
テックファームは1998年の創業以来、ICTに関する課題解決や事業変革をプロフェッショナルとして支援してきました。デジタル技術を活用したソリューションをワンストップで提供し、多様な業界での経験とノウハウを活かしています。今後も、テクノロジーと地域活性化を合わせた取り組みが進むことに期待が寄せられています。
詳しくは、
HOBIE JAPAN公式サイトや
テックファーム株式会社の公式サイトをご覧ください。