京急電鉄とFASHION Xが協業し古着回収を開始
2025年2月27日より、株式会社FASHION X(以下「FASHION X」)と京浜急行電鉄株式会社(以下「京急電鉄」)の協業による古着回収の実証実験が始まります。この取り組みは、京急沿線の駅やグループ施設に設置された専用ボックスを活用し、衣類の廃棄や過剰消費の問題を解決することを目指しています。
現代の衣類廃棄問題
現代社会における衣類廃棄の問題は深刻化しています。日本国内で毎年約16億着もの衣類が一度も着用されずに廃棄されているという統計があります。この問題を解決するために、京急グループは「地球環境保全」という重要課題を掲げ、衣類のリユースとリサイクルを促進するための新たな取り組みを始めるのです。
衣類回収の具体的な仕組み
今回の取り組みでは、京急沿線の以下の主要な駅に古着回収ボックスが設置されます。
1. 平和島駅前 モビリティステーション入口横
2. 八丁畷駅前 Parkline 870
3. BIG FUN 平和島 1階入口前 ワンコインバス停横
4. 立会川駅改札外 コンコース
5. 京急蒲田駅改札内「子育て応援ブース」横
6. 京急鶴見駅改札外 2階 みずほ銀行ATM裏
これらのボックスを利用するためには、以下のルールが設けられています:
- - 洗濯済みの衣類を回収ボックスに投函すること(クリーニングは不要)
- - 汚れやシミがない衣類を対象とし、未使用・新品に近い状態の靴やカバンも受け付けられます。
ただし、汚れや破れのある衣類や、使用済みの靴、ビジネスバッグ、ボードゲーム、本などは回収対象外です。これにより、質の高いリユースとリサイクルが期待されています。
環境への貢献と地域活性化
古着回収にとどまらず、京急グループはその回収した衣類を活用したワークショップや販売イベントも企画しており、地域住民とのつながりを深めながら持続可能な社会づくりに貢献していきます。また、クリエイターとのコラボレーションを通じて、新たなアップサイクル商品の開発も進めています。
TRIPによる支援
本取り組みは、鉄道事業者が社会課題の解決を目指す「TRIP(Tokyo Railway Innovation Partnership)」の支援を受けています。これにより、交通インフラを活用した新たな資源循環のプラットフォームが構築されることが期待されています。
まとめ
京急電鉄とFASHION Xのコラボレーションによる古着回収は、環境への軽減だけでなく、地域活性化にも寄与すると考えられます。衣類廃棄問題への意識を高め、サステナブルな未来を作るための重要な第一歩と言えるでしょう。今後の動向に注目が集まります。