旧東海道の魅力を再発見できる『宿場散歩』
株式会社有隣堂が、2025年12月22日に新刊『旧東海道 宿場散歩』を発表しました。この書籍は、江戸時代に栄えた「東海道」の宿場を歩きながら、当時の文化や歴史を現代に伝えるものです。江戸から京へ向かう重要な交通路である東海道には、十の宿場が存在し、それぞれが独自の歴史と文化を持っています。
江戸時代の五街道の中の一つ
東海道は、日本橋から箱根まで延びる重要な街道であり、物流や文化の交流の中心地としての役割を果たしてきました。宿場は、旅人の休息地であると同時に商業の場でもあり、多くの人々が行き交った生活の舞台でした。『宿場散歩』では、そうした宿場を現地の案内人と共に巡り、それぞれの宿場に秘められた物語や名産品について紹介しています。
街道歩きとまち歩きの魅力
近年、旧東海道は「完全踏破」を目指す街道歩きの愛好者だけではなく、各宿場をゆったりと楽しむ「まち歩き」のスタイルも注目されています。この流れの中で、旧東海道の各宿場を対象に展開されるこの本では、10宿を網羅し、各宿場の魅力的なエピソードや歴史、さらには現地の名物についても詳しく触れています。
さらに、書中では日本橋から箱根までのわかりやすい地図も収録しており、旅行者にとって訪問の際に非常に便利な情報を提供しています。読者は、歴史を感じながら散策することで、古き良き時代の雰囲気を体感できるでしょう。
充実の内容と最新取材
本書は、2025年夏に行われた現地取材をもとに制作されており、それぞれの宿場の変化や地域の生活、そこに住む人々の思いを丁寧に記録しています。すべての宿場の特徴や魅力を余すことなく書き綴っており、風景や歴史、文化を同時に感じられる内容が詰まっています。
この本の目玉は、各宿場に詳しい案内人とのコラボレーションによる徹底的な取材です。彼らの視点を基にして、読者は一歩一歩、宿場の中を体験するかのような臨場感を味わえます。また、歴史記事と写真、地図情報が緊密に連携し、道草散策をサポートする構成となっています。
書籍情報と取り扱い
『旧東海道 宿場散歩』は、A5判・184ページの構成で、定価は税込1,650円(本体1,500円+税)です。ISBNは978-4-89660-262-3で、全国の書店や有隣堂各店(一部店舗を除く)で購入が可能です。
古き良き東海道の魅力を再発見し、さらには現代の風情を感じながら旅をするための指南書として、読者にとって貴重な一冊となることでしょう。これからの街道歩きに必携の書『旧東海道 宿場散歩』をぜひ手に取ってみてください。