中村屋が関東大震災からの思いを受け継ぎ寄付を実施

中村屋が受け継ぐ「食を通じた社会貢献」の思い

東京都新宿区に本社を置く株式会社中村屋は、創業以来、食に対する情熱と社会貢献の精神を大切にしてきました。その歴史は、1923年9月1日に発生した関東大震災にまで遡ります。あの時、多くの被災者が食べ物を求めて中村屋の店に押し寄せ、創業者である相馬愛蔵氏とその妻黒光は、「商人の義務」として昼夜を問わず饅頭やパンを作り続けたといいます。この情熱と責任感が、現在の中村屋の縁起や事業の根幹を支えています。

この度、中村屋は新たな試みとして、対象菓子商品の売上の一部を災害支援として寄付することを発表しました。この寄付活動は、関東大震災の教訓を忘れず、それを未来の支援活動へと繋げるものとなっています。具体的には、関東大震災が発生した9月に、選ばれた商品の売上の一部を日本赤十字社に寄付します。これは、会社が創業以来培った「食を通じた社会貢献」の精神を形にする取り組みの一環となります。

この寄付活動の詳細をご紹介します。

寄付対象商品と販売期間

以下の菓子商品について、定められた期間の売上の一部が寄付に回されます。

1. 工房仕込み復刻力まん

- 販売期間 : 2025年8月29日（金）〜9月1日（月）
- 販路 : スイーツ＆デリカ Bonna（新宿中村屋ビル地下1階）

2. 焼きかりんとう饅頭

- 販売期間 : 2025年9月1日（月）〜9月30日（火）

なお、「焼きかりんとう饅頭」は寄付販売期間の終了後も、10月から11月まで販売が予定されています。

- 販路 : 一部の直営売店（アトレ吉祥寺店、京王聖蹟桜ヶ丘店、小田急町田店、京急上大岡店）など

中村屋の未来に向けた思い

中村屋は、食に携わる企業としての責任を果たすため、過去から受け継いできた優れた精神を持って、これからも様々な社会貢献活動を展開していくつもりです。今回の取り組みは、過去の苦難を乗り越えたからこそ得られた大切な教訓を継承し、現代の社会においても、支援の手を差し伸べる意義を伝えていくものです。

寄付活動の詳細な内容については、中村屋の公式サイトをご覧ください。これからも中村屋と共に社会貢献活動を広めていくことにご協力いただければ幸いです。

この取り組みが、地域社会や支援を必要とする方々の力になり、未来へと繋がることを願っています。