NTT西日本、大学向けの新しい証明書発行オプションを導入
NTT西日本株式会社は、Instructure, Inc.とのパートナーシップを結び、デジタル学修歴証明書サービス「パーチメント・デジタリー・サービス」を新たに大学向け証明書発行サービスに組み込むことを発表しました。このサービスは、2025年11月21日からスタートするとしており、国内の大学が海外の教育機関との証明書のやり取りをスムーズに行うことを目指しています。
信頼性の高い証明書発行
これまで、大学が海外の教育機関への証明書データを郵送やメールでやり取りしていたため、業務負担が非常に大きかったのですが、今回の提携により、パーチメントを通じて信頼性の高いデジタル証明書を安全に交換できるようになります。この変化によって、教育機関は証明書の偽造リスクを軽減し、国際標準に則った形での証明書発行が実現します。
パーチメントの利用実績
「パーチメント」は、135カ国以上の教育機関で利用されており、その電子署名機能により、改ざん防止策が講じられています。中国やカナダ、オーストラリアなど、さまざまな国で多くの大学が導入しています。この取り組みにより、国内の大学がさらに国際的な教育環境にシフトしていくことが期待されています。
課題解決に向けてのステップ
NTT西日本は、これまでの「オンライン送付機能」を通じて、ペーパーレス化や業務負担の削減を推進してきました。この度のサービスは、特に海外との証明書の取引における課題解決を目的としています。利用者からは、証明書のやり取りにおける負担軽減を求める声が寄せられ、多くの期待が寄せられています。
新しいサービスの概要
1. パーチメント・デジタリー・サービス
このサービスは、学生がポータルサイト経由で、電子署名付きのデジタル学修歴証明書をメールやパーチメントのネットワークを通じて送信できる機能を提供します。また、管理者が一括で証明書を送信することも可能です。この機能によって、受け取り先の海外教育機関からの問い合わせが減少し、業務負担が軽減されることが期待されています。
2. パーチメント・デジタリー・レシーブ
このオンラインポータルでは、志願者からのデジタル学修歴証明書を受け取り、管理し、検証することが可能です。カナダやオーストラリアなど、海外の機関で発行された証明書を直接受け取ることができるため、入学や採用決定のスピードを向上させることができるでしょう。
今後の展開
今後、NTT西日本とインストラクチャは、教育機関との信頼性の高いネットワークを更に拡充していく計画です。特に、日本の大学においてこの新たな仕組みの導入を支援するため、デジタル学修歴証明書の普及を進めていく方針です。将来的には、APIを通じて証明書申請から決済、送付までをオンラインで自動で連携できる仕組みを構築する予定です。
この新たな取り組みを通じて、教育分野におけるデジタル化が一層進展し、業務負担の軽減が図られることが期待されています。詳しい情報については、NTT西日本の公式ウェブサイトをご確認ください。