Green Carbon株式会社が東京都のGX促進プロジェクトに採択　フィリピンでの持続可能なエネルギー供給へ

Green Carbon株式会社、持続可能なエネルギー推進に向けた新プロジェクト

Green Carbon株式会社は、東京都のGX（グリーントランスフォーメーション）・脱炭素化促進事業「グローバルサウスのGX促進プロジェクト」に選ばれたことを発表しました。このプロジェクトでは、フィリピンにおいて、農業利用資材である籾殻を再資源化し、バイオ炭とバイオ燃料の製造及び活用を行います。

プロジェクトの背景と目的

「グローバルサウスのGX促進プロジェクト」は、エネルギー需要の増加が見込まれる国々において、環境関連技術の海外展開を支援する事業です。東京都内の中小企業が持つGX関連の優れた技術を活用し、持続可能な社会の構築と、東京都の産業活性化を目的としています。

Green Carbonは、東南アジアを中心にして自然由来のカーボンクレジットの創出・販売に取り組んでおり、森林保全や水田プロジェクトなど幅広いテーマが含まれています。イニシアチブを進める中で、フィリピンの水田においてバイオ炭製造を行い、実施することが期待されています。

具体的な施策

本プロジェクトでは、農業用資材（籾殻）を活用し、バイオ炭と非可食由来のバイオエタノールを製造。これにより、資源の循環と再生可能エネルギーの供給を同時に実現します。製造されたバイオ炭はAWD（間断灌漑）技術と組み合わせて使用され、水田からのメタン排出削減にも寄与すると見込まれています。

さらに、このプロジェクトを通じて、現地の農業者と協力し、地域循環モデルを築き上げ、持続可能な収益モデルを確立します。これにより、炭素クレジットの創出と地域の経済への還元も見込まれています。

技術の展開と展望

実証的な取り組みであるこのプロジェクトは、低温炭化と同時発酵を用いた二段階生成方式を採用しており、導入が容易である上、高い収益性が期待されています。フィリピン政府が進めるバイオエタノール政策、「E10政策」にも貢献することが期待され、フィリピン国内での自立したエネルギー供給の一環として位置付けられています。

今後は、プロジェクトの成果を基にフィリピン国内での成長を図ると共に、アジアさらには世界への展開を計画しています。Green Carbonは、持続可能な開発を目指して次世代技術の普及と環境意識の向上に努めているのです。