アドベンチャーワールドに新たなヒトコブラクダが仲間入り
和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドに、群馬サファリパークからヒトコブラクダのオス1頭がやってきました。これにより、同パークでのヒトコブラクダの飼育が約2年のブランクを経て再開されます。
ヒトコブラクダのオスの特徴
仲間入りしたヒトコブラクダのオスは、2015年3月21日に生まれた10歳の個体です。搬入日として予定されているのは2025年6月13日です。まだ公開日は未定ですが、アドベンチャーワールドの公式HPやSNSでの情報発信を通じて、その詳細が発表される予定です。
このオスのヒトコブラクダは、今後の繁殖プロジェクトの一環として捉えられています。2025年の秋にはメスのヒトコブラクダが2頭仲間に引き入れられる予定で、繁殖を通じて種の保存及び遺伝的多様性の維持を目指しています。
ヒトコブラクダについて
ヒトコブラクダは偶蹄目ラクダ科に属する動物で、学名は「Camelus dromedarius」といいます。主に北アフリカ、西アジア、スーダン、エチオピア、ソマリア、さらにはオーストラリアの地域に生息しています。彼らは草食性であり、妊娠期間は約12ヶ月。典型的には1回の出産で1子を産みます。
オスのヒトコブラクダは5歳から6歳で成熟し、寿命はおおよそ20年から30年とされます。砂漠環境での生活に適応した体つきや、大きな足、長いまつ毛、そして自由に閉じることができる鼻の穴を持っており、過酷な環境でも生き抜く能力を備えています。オスの体長はおよそ220cmから340cmで、体重は平均して900kg程度です。
アドベンチャーワールドの取り組み
アドベンチャーワールドは「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所」として、すべての生命が重視される未来の地球を目指しています。動物たちのいのちが未来に繋がるよう努力を続け、関わるすべての人々の人生が豊かになるような環境を提供しています。動物たちの生命、自然、資源の循環、再生を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)を実現する重要な役割を果たしています。
「持続可能な開発目標」に関しては、2015年9月に国連本部で採択された国際目標で、社会が直面する課題を解決し、2030年に向けて明るい未来を構築するための17の目標と169のターゲットから成り立っています。
アドベンチャーワールドでは、この新たなヒトコブラクダの仲間入りを手始めに、動物たちの未来を考えた取り組みを推進していきます。未来に向けて生きる力を育む、そんなパークの姿が見えることでしょう。